ボルド氏:モンゴル伝統医療を世界に広める時が来た
インタビュー
(ウランバートル市、2026年1月26日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領は、モンゴル伝統医療の振興に向けた政策を定め、それを実施する大統領令を発出する。これに関連し、Sh.ボルド・モンゴルの医学アカデミーの会長にインタービューを伺った。
ーー大統領がモンゴル伝統医療の振興に関して、政府への指針を示す大統領令を発出しようとしています。この大統領令の発出は、歴史的にどのような意義を持つとお考えですか。
フレルスフ大統領が、伝統医学の発展に向けた大統領令を発出する意向を示していることについて、伝統医学分野の関係者からは歓迎の声が上がっている。
大統領が伝統医学を重視する背景に、いくつかの理由があると見られる。その一つが、過去30年以上にわたる研究の成果である。この研究を通じて、伝統医学はモンゴル民族が築き上げてきた他に類を見ない文化遺産の一つであることが明確になった。
第二の理由として、伝統医学はモンゴルにおいて人的資源を「輸出」している最大級の分野の一つである点が挙げられる。現在、モンゴルの伝統医学の医師や専門家は世界15ヵ国で活躍しており、なかでもポーランドで働き、生活している人材が最も多い。
さらに、COVID-19において、予防対策はもとより、治療や医療サービスの現場で、伝統医学の薬や処方がいかに重要であったかが実証されたと指摘する。
「マナ4」や「ノロブ7」など、数多くの伝統薬はモンゴル国民の間で広く知られ、実生活の中でその有効性が確かめられてきた。こうした潜在力や実績を、大統領は見据えているのではないかと思う。
――モンゴル伝統医学の現在の活用状況を、どのように考えられますか
COVID-19において、伝統医学分野は積極的かつ効果的に対応した。世界保健機関(WHO)は21世紀を『慢性疾患とウイルスの時代』と位置づけているが、その点から見ても、伝統医学が長年培ってきた慢性疾患の治療経験は、極めて価値の高い指針になることは間違いない。
また、現代医学と伝統医学を併用することで、診断や治療の面で相互に補完し合い、一体となって機能する環境が整いつつある。疾病予防の分野においても、伝統医学が持つ資源を最大限に活用していく考えである。
鍼灸、灸療法、瀉血、刺絡、手技療法などは、痛みの緩和や身体機能のバランス調整において特に高い効果を発揮する。こうした治療分野は、モンゴル国内で着実に発展している。
今後の課題としては、医薬品製造を国際的なGMP基準に沿って発展させる必要がある。医師や専門人材は十分に確保されている一方、国内にGMP基準を満たす製薬工場が不足しており、海外で働く医師が自国の伝統薬を現地で正式に使用する際の障壁となっている。
大統領令の枠組みの中で、この問題が政策的に解決されれば、伝統医学分野の発展に大きな弾みがつくでしょう。
インタビューの続きは「モンゴル通信」新聞でお読みください。


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