モンゴル・カザフスタン外相会談

政治
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-06-28 14:38:32

(ウランバートル市、2025年6月28日、国営モンツァメ通信社)6月26日、バトムンフ・バトツェツェグ外相とムラト・ヌルトレウ・カザフスタン共和国副首相兼外務大臣は、公式会談を行った。


公式会談で、双方は両国首脳間で合意された事項の進捗状況を確認し、モンゴルとカザフスタンの戦略的パートナーシップ関係をさらに発展させるための将来的な展望と優先分野を明確にした。また双方は、カザフスタンの外相によるモンゴル公式訪問が、2006年以来約20年ぶりに実現したことの意義を強調した。ヌルトレウ副首相兼外務大臣は、カザフスタン代表団を温かく迎えたモンゴル側のもてなしに対し、心からの感謝の意を表した。


両国の首脳級およびハイレベルの対話や相互訪問、外務省間の協議、領事協議を定期的に実施することで一致した。また、運輸、農業、軽工業、観光、文化、教育などあらゆる分野での協力関係をさらに強化・発展させていく重要性が強調された。両国は、貿易額を5億米ドルに引き上げるという目標の下で、取扱品目の多様化や、農業分野における共同プロジェクト・プログラムの実施可能性について意見を交わした。さらに、モンゴルの豊富なカシミヤ、ウールおよび皮革資源分野を活用し、両国の友好の象徴となるような共同プロジェクトの実現に向けて、調査・支援を行うことでも合意した。


ヌルトレウ外相は、カザフスタンが情報技術分野の発展で世界第24位に位置していることに触れ、今後の両国の協力において若手人材の育成が重要であると強調した。また、カザフスタン側は、モンゴルの若者、特に地方の若者が情報技術や工学分野で学ぶための支援として奨学金を提供する用意があることを表明し、同分野で実効性のある長期的な協力関係を構築する意向を示した。


両国は、運輸分野における課題の解決や新たな輸送・物流ルートの開拓に向けて、二国間および多国間の法的枠組みのもとで協力していくことで合意した。こうした協力を具体的に進めるため、モンゴル・カザフスタン政府間の「貿易・経済・科学技術・文化協力委員会」の次回会合を2025年中に開催することでも一致した。


双方は、モンゴル大統領が提唱する「10億本の植林」全国運動と、カザフスタン大統領の「20億本の植樹」構想を連携させ、環境分野における協力を引き続き推進していくことを確認した。また、両国は、国連およびその他の国際協力機関の枠組みの下で、今後も協力関係を拡大・強化していく意向を表明したと、モンゴル国外務省が発表した。