未来を担う若手、課題解決策を発表

社会
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2026-02-06 09:00:53

(ウランバートル市、2026年2月6日、国営モンツァメ通信社)政府が2021年に開始した「大統領メッセージ2100」奨学金制度は、全国の各郡およびホローから優秀な学生を選抜し、準備プログラムを経て海外の優れた大学で学ぶ機会を提供する包括的な教育プログラムである。卒業後は、母国に戻り、地域の発展を牽引する人材として就職や配置が行われる。

これまでに1052人の学生が、米国、イギリス、ドイツ、フランス、オーストリア、チェコ、カナダ、ポーランド、オーストラリア、ロシア、中国、日本、韓国、ハンガリー、リトアニア、トルコ、インド、ベトナム、ラオス、キューバ、カザフスタンの計22ヵ国の大学で学んでいる。最初の8人はすでに大学を卒業し、母国での活動を開始している。

奨学金受給者は世界各国で教育を受け、科学や知識を吸収することで、自国の発展への貢献が期待されている。また、学んだ国の言語や文化、先進的な経験を地元に持ち帰り、地域と海外をつなぐ架け橋となることも目標としている。

モンゴル国立大学の図書館で、2026年2月1日、「大統領メッセージ2100」奨学金制度の学生を対象とした学術発表会「奨学金から始まる未来の発展」がオンライン形式で開催された。

発表会で、同奨学金制度で海外留学中の学生らが、モンゴルが直面する課題の解決策を実証的な調査や計算に基づいて提案し、革新的で実現可能なアイデアを盛り込んだ発表を行った。

最優秀賞は、ドイツ・ドレスデン工科大学に在学中のU.バトチメグ氏が選ばれた。同氏は「道路表面の雨水管理をグリーンインフラで最適化する」というテーマで、ウランバートル市にドレスデン市の「水を吸収する都市」モデルを導入する解決策を提示した。

バトチメグ氏の研究は、特にウランバートル市ソンギノハイルハン区第5街区を対象に行われた。同氏は、この地域で降雨のたびに雨水が滞留して洪水や泥濘が発生し、道路交通や周囲の衛生環境に悪影響を与えていることを明らかにした。

バトチメグ氏はさらに、ドイツの「水を吸収する都市(スポンジシティ)」の概念を踏まえ、ウランバートル市の気候条件や集中豪雨の特性に適した数値分析を行った。具体的に、同市における降雨強度、アスファルト道路の流出係数、雨水の最大流出量を算出している。

その結果、砕石を用いた浸透システムで63立方㍍、プラスチック製モジュールブロック方式で23立方㍍の容量が必要になることが分かった。道路脇の用地が限られている条件下で、プラスチック製モジュールブロックが最も効率的であるとの結論に至っている。