ユーラシア経済連合と暫定自由貿易協定を締結

経済
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2025-07-01 11:21:26

(ウランバートル市、2025年7月1日、国営モンツァメ通信社)モンゴル国は、ユーラシア経済連合(EAEU)との暫定自由貿易協定に署名した。


N.オチラル・モンゴル国第一副首相兼経済開発大臣、経済開発省、B.ラグワジャブ・モンゴル商工会議所の会頭代理は、今月26日から27日にかけてベラルーシの首都ミンスクで開催されたEAEU最高評議会の会合および第4回ユーラシア経済フォーラムに出席し、同連合との協定に署名した。


モンゴルの製造業者やビジネスオーナーは、2億人を超える人口規模を有するEAEU加盟国であるロシア、ベラルーシ、カザフスタン、キルギス、アルメニアに対して、367品目の製品を関税なしで輸出できるようになった。具体的には、ディーゼル燃料、灯油、重油、潤滑油などにかかっていた5%の関税が撤廃され、燃料価格は1リットルあたり147トゥグルグ値下がりしている。また、タバコの関税免除の可否が注目されていたが、タバコの物理的な規格を変更せず、関税は特別消費税で相殺することが決定された。加えて、砂糖入り・砂糖不使用のドライミルクにはそれぞれ1500トンの割当が設けられ、卵は最大9000万個の割当に対する関税が50%削減され、7.5%の税率が適用される。さらに、ウォッカには30%、ビールには18.75%の関税が課される。チーズ、プロセスチーズ、バターの輸入には7.5%の関税が課されることとなった。


EAEU加盟5ヵ国には、肉類、皮革、ウール・カシミヤ製品の市場が約150億ドル(約47兆5,000億トゥグルグ)規模で存在する。モンゴルは家畜由来の原材料や皮革製品を高付加価値化することで、牧畜民や生産者の収入増加が期待される。貿易に関する一般均衡モデルを用いた調査によれば、肉類・肉製品の輸出は最大で140%、皮革製品の輸出は152%、編物や織物、ウール・カシミヤ製品の輸出は134%まで拡大する可能性がある。


同協定はモンゴル国会に上程され、採択される予定である。