「ノゴーンノール」児童公園でモンゴル人と日本人が植樹
社会
(ウランバートル市、2025年5月19日、国営モンツァメ通信社)5月18日、ウランバートル市チンゲルテイ区第12ホローに位置する「ノゴーンノール」児童公園で、井川原賢在モンゴル日本国特命全権大使がモンゴル人および日本人と共に植樹を行った。
第二次世界大戦中に抑留され、モンゴルの国づくりに貢献した日本人兵士を追悼する目的で、「ゲル資料館さくら」が同公園内に開設された。
日本人抑留者らは、1945年~1947年にかけて、ウランバートル市の道路や橋の建設に貢献し、「イフ・テンゲル」の宮殿をはじめ、ソンギノ保養所、スフバートル広場、政府庁舎、その背後にある72世帯の集合住宅、モンゴル国立大学、オペラ・バレエ劇場などの建設に携わった様子が「ゲル資料館さくら」に展示された写真を通じて紹介された。
「ゲル資料館さくら」は、2022年にモンゴルと日本の外交関係樹立50周年を記念して開設された。
「ゲル資料館さくら」を発案したS.ウルジートクトフ氏は「日本人が建設した建物、橋、道路の大部分は今もなお存在している。当時の出来事に関わった人々のインタビューを簡潔にまとめて博物館に展示した。例えば、斎藤さんは、1945年12月にモンゴルに来て、ウランバートル市の自動車修理場で働いていた。同氏は、1947年11月19日に他の仲間たちと共に日本に帰国したことを私に話してくれた」と述べた。
戦争老兵のG.チョグソムジャブさん(103歳)は、セレンゲ県ズーンハラー郡から同記念行事に参加するために来た。同氏は当時、内務省付属の防衛委員会で勤務し、日本の抑留者を監視していた。「日本人抑留者たちは木材の準備、建物の根切り、砕石などを行っていた。彼らは皆、冬服を持っておらず、夏服を着用して来た。暖かい国の人々であったため、『寒いです』と言っていた」と語った。
井川原賢在モンゴル日本国特命全権大使は「この素晴らしい活動に参加する機会を得て、非常に嬉しく思う。チョグソムジャブさんは、当時の状況や日本人抑留者について語ってくれた。同博物館を多くの人々が見学し、モンゴルの建設に関わった日本の抑留者たちを偲んでほしい」と述べた。