人間発達の促進に人工知能が重要
経済
(ウランバートル市、2025年5月20日、国営モンツァメ通信社)本日、国連開発計画(UNDP)は、2025年の人間発達に関する発表を行った。同発表で、人間発達を促進するために人工知能を最大限に活用することが重要で、その際に包摂的で人間中心の政策が不可欠であると強調された。
『人工知能時代における人々の選択肢と可能性』をテーマにした同発表で、COVID-19の時期を除けば、世界の人間発達の伸びが1990年以来最低水準に達したことが指摘された。
危機の後、安定的に成長・回復することなく、かつてないほどの長期停滞が続いており、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を数十年で遅らせるリスクをもたらしている。
発表で、変革と改革を実現する方向性として、人間と人工知能の協働に基づいた有益な経済モデルの構築、人工知能の開発および利用段階における人間の関与拡大、教育・医療制度を刷新し、21世紀のニーズに適合させることが示された。
マティルダ・ディモフスカ国連開発計画モンゴル常駐代表は「人工知能は単なる技術的な課題ではなく、私たちの価値観、目標、選択肢の反映でもある。適切に活用できれば、これは『長期ビジョン2050』戦略や持続可能な開発目標(SDGs)の達成を促進する推進力となる。従って、人工知能の能力について語るだけでなく、それを人間の発達に活用する方法を語るべき」と述べた。
討論会の中で、発表に示された提言をモンゴルで実施する可能性や人工知能を国家発展の主要な方向性と連携させる方法について話し合いが展開された。
モンゴルの人間開発指数は1990年以降26%増加し、0.747に達し、現在193ヵ国の中で104位にランクされている。
1990年~2023年に、モンゴルの平均寿命が12.9年、教育を受ける期間が3.5年、教育を受けた平均期間が0.93年上昇し、また、一人当たりの国民総所得が148.4%上昇した。