JICA事業「児童中心型教育支援プログラム」ガイドライン贈呈式カリキュラムの改訂で、「自分で学び、考える力」を伸ばす

教育
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2018-10-25 11:22:31

 19日、ブルースカイホテルにおいて、JICA事業「児童中心型教育支援プロジェクト」による、カリキュラムのガイドライン贈呈式が、ガンバヤル教育・文化・科学・スポーツ副大臣出席の下、多くの現場教師らの参加で行われた。モンゴルでは4年に1回、国政選挙により政権が変わる度にカリキュクラムの改訂が行われ、教師は常にどうするのが正しい教育かと不安定な状態に置かれていた。これを国際基準の10年に一度の改訂に持っていくべく、児童が中心になって学ぶためのカリキュラム改訂のガイドラインが作成され、モンゴル政府に手渡す贈呈式が行われた。受け取ったガンバヤル副大臣は、「教育行政を支えるすべての機関が足並みをそろえて一致していくことを希望する。CMCガイドラインの改訂を心から感謝する」と述べた。在モンゴル日本大使館からは林伸一郎公使参事官が挨拶し、「民主化移行から現在まで変わらず協力してきた分野が教育です。“教育は国家の礎”“人は国の宝”と言いますが、モンゴルの人材育成に貢献してきたことが私たちの誇りと言っても過言ではありません」とし、本日、贈呈されるガイドラインに基づき、より安定した、より質の高い教育が実践されることを願った。席上、今回のプロジェクトで功績のあったJICA専門家の福尾朋洋さんに、ガンバヤル副大臣から教育分野の最優秀者勲章が授与された。福尾さんは、「政権が不安定で頻繁にカリキュラムが変わると、教育現場で混乱や不満が起きる。10年に一度の改訂で安定した教育の在り方をモンゴルの皆さん自身で考え、作っていってほし い」と述べた。