ツェレンナドミド氏: 「ドート・ハド」400年前のユニークで希少な遺産
社会
(ウランバートル市、2024年5月17日、国営モンツァメ通信社)5月16日、2023年の政府決議第394号は、2024年を「国民文字文化年」と宣言し、モンゴル文字最古の記念碑である「チンギスの石の碑文」として知られるイェスンゲ聖者の記念碑の800周年と、ハルハ・ツォグト王子の詩的な碑文またはドート・ハド(声の岩)碑文の400周年を今年、祝う決定が解決された。
これに関連して、D.ツェレンナドミド「ツォグト王子の宮殿財団」NGO常務取締役兼モンゴル青年同盟賞受賞者・詩人が下記のように説明した。
2021年に、「ツォグト王子の宮殿財団」NGOが設立された。ボルガン県バヤンノール郡にツォグト王子の白い宮殿または「不思議な如意」寺院の遺跡の修復と保護、またはハルハ・ツォグト王子の「ドート・ハド詩」に関する研究を行い、原典と文化歴史を保護する方針に活躍している。2021年以降、「不思議な如意」寺院の遺跡で「不思議な如意」詩祭りを開催している。今年の詩祭りはトゥブ県デルゲルハーン郡で8月に開催する予定である。同詩祭りでは、書道のデモンストレーションが行われ、ツォグト王子の詩を書道で書くコンテストも発表される。
2023年、財団法人文化芸術支援財団の支援のもと、ドート・ハド周辺を360度見渡す調査をし、プロジェクトを実施した。結果、ドート・ハドの3つの碑文と、「不思議な如意」寺院が仮想環境で再現された。チンギスハーンの第19代後継者で金貴族のツォグト高貴な王子と母親のチンタイホ女王によってトール川岸にハルドド・ズルフ山麓に1601~1617年に建設された寺院郡の街で、学者らの研究や碑文に基づき1617年の状態をツォグト・タイジ財団の仮想土地で作成された。
同仮想環境は、「GUYUK」METAVERSE電子ツールまたはwww.guyuk.mn リンクでご覧いただける。更に、ユーチューブにアップロードして、より多くの方にご覧いただけるようにしたいと考えている。一般的に、ツォグト王子の白い宮殿を見学した方は、ドート・ハドを見学しなかったり、ドート・ハドを見学した方はツォグト王子の白い宮殿を見学しなかったりする。(2つの記念碑は200㌔の距離がある)そんな訳で、このデバイスを使用することで、両方を視聴可能となる。VRデバイスの補助アームを使用して、岩や碑文に触ることもできる。
2021年、テレビ、ラジオ、インターネット環境でのたゆまぬ発言や執筆の結果、政府の注目を集めるようになった。結果、政府は文化省に責任を与え、文化省から2つのフルチームを現地に送った。国立文化遺産センターから、美術建設部門の10人以上の修復チームと自然保護所の10人以上のチームが到着した。
1970年に政府は、2つの記念碑周辺を国立保護地として取扱ったが、工事などは全く行われなかった。2021年、3㌶の土地に環境や動物にとって安全な横鉄柵が建設された。 これにより、植物の種類が増え、土壌が回復している。
ドート・ハドに関しては、比較的美しく、非常に人里離れた場所にある。その自然の形成自体が400年にわたり保護され、今日、文字で残されているかのように鮮明に見えるのが特徴である。これらは、モンゴルのユニークで珍しい遺産で、神聖に保ちたいと考えている。
また『ツォグト・タイジ歴史文化遺物』というガイドブックのような編集した本を再出版する。
ツォグト・ハド詩の400周年を記念して、A.エンフタイワン国家人民俳優の曲と、私の作詞で「ツォグト・タイジ」という歌が作成された。また、私は『チンタイホ女王』という小説を執筆中である。その後、ツォグト王子に関する本を芸術的な形で書こうと考えている。