新カラコルム市の建設が開始

政治
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2025-06-15 20:39:54

(ウランバートル市、2025年6月15日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領の命令に基づき、「大君主の記念公園」に永久な国旗掲揚式により、カラコルム市の建設が開始された。


フレルスフ大統領は2022年に、チンギスハーンの生誕860周年を記念に、モンゴルの古代国家の聖なる中心地であり、また世界の貴重な歴史・文化遺産の地であるオルホン渓谷で古都カラコルム市を再建することを発令した。従って、都市の建設事業が正式に開始された。


フレルスフ大統領は開始式で演説を行い、「カラコルム市の再建にあたり、800年以上前の姿や大君主らの威厳を反映させるため、文献資料や考古学遺物、証拠に基づいて復元すべきである。最優先に実施すべき大規模なインフラ事業は、自動車道路、鉄道、空港、暖房と電力の供給源、廃棄物処理施設、下水処理場、緑地帯、農牧業クラスターなどの構築および河川と湖沼の再生である。カラコルム市の再建は、長期間、予算、労力を要する大事業であるが、政府と国民が一体となり、共通の目標の下に団結し、粘り強く取り組めば、再建事業を誇り高くやり遂げることができる」と述べた。


カラコルム市に市民が快適に暮らし、憩う環境を整備するため、緑地帯の造成を段階的に進め、総面積1500㌶に100万本以上の針葉樹や広葉樹、低木を植栽・管理し、河川や湖の再生に取り組む。


この1ヶ月余りの間に、行政機関と民間企業、特に鉱業、林業、木材産業を含む40以上の団体・企業の800人以上が、55万本以上の樹木を植林した。


「大君主の記念公園」だけで、官民連携により1万1000本の樹木が植林され、1万3000平方㍍の駐車場、1万1000平方㍍の歩道が整備され、更に電気、照明、井戸、潅水設備なども設置された。


新カラコルム市に50万人が居住し、28万5000の雇用が創出され、地域の発展を支える都市になると見込まれている。


更に、行政機関、国際機関、外国の在外公館が集積し、社会、医療、インフラ、ハイテク産業、住宅、文化、芸術、観光、緑地、サービスが発展したスマート・シティとして建設される。例えば、総面積の50%が緑地、30%が建築用地、20%が道路用地として計画されている。


カラコルム市は、交通渋滞や大気・水・土壌汚染といった社会、経済、国民生活、健康に悪影響を及ぼしている過度な人口集中を分散させ、健全で安全な環境を整え、社会サービスを提供し、新居住地を創出することに多大な貢献をすると期待されている。


国会はカラコルム市の都市計画、建設、発展を促進する法律を可決し、内閣がカラコルム市長事務局、市評議会、学者評議会を設立した。


現在、「大君主の記念公園」の他、「情報・広報複合施設」、「都市の緑地帯」の整備、フグシン・オルホン川、ヘルトギー・ツァガーン湖、古代首都の遺跡の復元が進められ、都市再建の総合マスタープランの策定も行われている。


新都市の建設に関連し、ウブルハンガイ県とアルハンガイ県の領域に位置するオルホン渓谷の18万9000㌶が、国家の特別用途地域として指定された。