人工知能の適切な活用は効果的
社会(ウランバートル市、2024年9月20日、国営モンツァメ通信社)9月30日、政府庁舎で第1回モンゴル翻訳者・通訳者全国フォーラムが開催される。同シンポジウムを前に、電子翻訳の利点と欠点、今後の動向についてモンゴル国立大学モンゴル語・言語学部のE.ムンフオチラル副教授兼博士に話しを伺った。
ーー最近、電子翻訳がますます普及している。この現象について人々は批判的な見方を持つ傾向がある。同分野の専門家として電子翻訳の弱点についてどのように考えているのか。
現代の翻訳研究では翻訳を三つのタイプに分類する。人間による翻訳、コンピューター支援翻訳(CAT)、完全自動翻訳(AI翻訳)である。
最近の専門分野における翻訳動向を見るとコンピューター支援翻訳が主流になっている。つまり、コンピューターが間違いなく正確な部分を翻訳することにより時間が節約され、プロの翻訳者が人間の知性が必須な部分をその専門的なスキルに基づいて翻訳する。
完全自動翻訳の最も優れたプログラムはアリババ、アマゾン、グーグル、アプテック、バイドゥ、マイクロソフトなどがある。これらは多言語対応の面で優れている。
完全自動翻訳の弱点は、国の文化の特性、文体の微妙なニュアンス、専門的な知識などを細かく翻訳する際に誤りが生じやすいことである。また、同義語の選択や文脈に応じた意味付けにも問題があることが多い。
ーー翻訳は専門家の技術と知識が試される仕事である。電子翻訳の登場により、翻訳者にはどのような利点が生まれたのか。
人間の言語をコンピューターで処理する技術は1940年代から始まった。これまでの経過を振り返ると電子翻訳プログラムは決して簡単なものではないことが分かる。確かに、電子翻訳ソフトウェアは現実のものとして進化し、既に日常的な使用となっている。
翻訳ソフトウェアの利用により、翻訳者は繊細な感性や高度な専門スキルを必要としない単純な部分を迅速に自動で処理できるようになったことは大きな利点である。一方、軽微な誤りを含むバージョンを迅速に生成し、それを修正することで場合によっては時間を節約することができる。