遊牧国家フンヌの首都を発見

科学
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2020-07-24 12:35:54

 ウランバートル大学の考古学部のP.イデルハンガイ考古学者が率いる研究チームがアルハンガイ県のウリジント郡、モンゴル中央部を流れるオルホン川沿いで発掘調査を行ない、初の遊牧国家「匈奴」の首都であるルンチェン、つまりルウトホト(竜の都の意味)の遺跡を発見したと7月17日に発表した。

 今まで、この首都の遺跡はハンガイ山脈にあるという史料しかなかった。イデルハンガイによると古代都市の遺構は2017年に最初に発見されていたが、発掘調査は今年から開始した。発掘現場からは都市の二重の壁、ため池などが発見され、遺構の屋根に「天子・シャンニュ」という文字の飾りがあったことから、考古学者らは匈奴のかつての「竜の都」のルンチェンではないかと考えているという。

 この発見に対して、考古学者らの間からはそもそもルンチェンが存在したかどうかを疑う説も多く挙げられている。