「食糧革命」により、僅か1年で44000人分の雇用が新たに創設
政治
(ウランバートル市、2025年10月30日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領は、「食糧供給と安全保障」全国運動の一環として、国内メーカーを視察した。
大統領が訪問した「Ob Plastic」社は、「食糧供給・安全保障」全国運動の取り組みの下、50億トゥグルグの投資融資を受け、プラスチック容器の工場を稼働させた。これにより、卵用パック、果物・野菜用の通気性容器、皿、コップなど16種類の製品を市場に供給し出した。
大統領が「Ob Plastic」社の工場を視察した際、複数の企業が自社製品を紹介した。モンゴル国内で包装・容器関連の分野で50社以上が事業を展開しており、約2500人に雇用を提供している。これらの企業は年間およそ1500億トゥグルグ相当の製品を生産している。紙箱の90%、ビニール袋の80%、飲料水ボトルなどの容器包装の87%、耐荷重袋の96%、各種ラベルの75%を国内で生産している。

「食糧供給・安全保障」全国運動の枠組みの中で、14の企業が総額270億4000万トゥグルグの投資および運転資金の融資を受けた。その結果:
青果コンテナの工場が稼働を開始し、
職場面積が約6000平方メートル拡大、
運転資金がおよそ20%増加、
売上高が18%増、
製品の種類が15種類増え、
国家に納める税金の額が14%増加した。
今後は、国内で生産している同種の輸入品に20%の関税基準を設けること、人材育成に取り組むこと、食品用ではない容器の使用を減らすこと、そして低利融資による支援に注力するよう依頼した。また、「食糧供給・安全保障ー2」全国運動を展開し、50億トゥグルグ以上の投資を行えば、国内メーカーの生産能力は現在より28~33%、納税額は20%増加する可能性があるという。
「Jur・Ur」社、新工場を稼働
「Jur・Ur」社は、「食糧供給・安全保障」全国運動のもとで、低利融資・長期融資を受け、1万平方メートルの敷地に新工場を稼働させた。工場に、ドイツ、オランダ、イタリア、スペイン製のパン・菓子・ケーキの自動生産ライン、オーブン、冷蔵倉庫、急速冷凍設備などが導入されている。これにより、生産性は2~4倍に向上し、生産能力は50~200%拡大可能となった。
同社の経営陣は、この工場は「食糧供給・安全保障」全国運動の成果であり、企業や生産者を実質的に支援していることの証であると述べた。
「Jur・Ur」社は、1200人以上を雇用し、36の支店と300を超える取引先を通じて、約40種類のケーキと140種類以上の菓子製品を供給している。

政府はこれまで、食肉、牛乳、農業などの食料生産分野を継続的に支援してきたが、製粉・製パン業はその対象に含まれてこなかった。今回、「食糧供給・安全保障」全国運動の枠組みのもとで、この分野が初めて政策的支援の対象となったことに対し、関係者から感謝の意が示された。
食品・農業分野は、前年同期と比べて国内総生産において5.6%の成長を達成しており、そのうち3.6%分は食品加工産業の生産によるものとなっている。
主要19品目で国内需要を満たすことを目指す「食糧供給・安全保障」全国運動に参加し、実際に成果を上げている企業や生産者たちに対し、フレルスフ大統領は感謝の意を表した。
同全国運動の枠組みの中で、3000社を超える企業が総額1兆2000億トゥグルグの長期・低利子融資を受けている。
また、同全国運動および「ホワイト・ゴールド」全国プログラムの一環として、企業に対して総額3000億トゥグルグを超える税制優遇と利子補助が実施されている。

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