廃棄物発電施設建設事業の契約を締結

社会
b.dagiimaa@montsame.gov.mn
2025-10-28 09:32:52

(ウランバートル市、2025年10月28日、国営モンツァメ通信社)24日、モンゴルでは、官民連携法に基づき、廃棄物焼却による発電施設建設の契約が締結された。


同契約に、ヒシゲー・ニャムバートル首都知事兼ウランバートル市長とプロジェクトの施工者として選定された(委託者)「レンショウ・四川」社の取締役会長であり、「ウランバートル廃棄物焼却施設」プロジェクトマネージャー兼工場長のタン・ヤー・ウ氏が署名した。



建設予定の施設は、1日あたり1500トンの廃棄物を焼却する能力を持ち、総工費は2億650万米ドル、工期は30ヵ月で、完成後28年間運営したのちに国に移管される。



施設は年間8000時間稼働を想定し、発電能力は35メガワットとなる。廃棄物焼却による1キロワット時の電力は約14セントで評価され、8.4セントをエネルギー省に販売し、残り5.6セントを廃棄物処理費として、廃棄物が多く発生する企業から補填し、投資者に還元する仕組みとされる。


また、施設で首都の廃棄物だけでなく、トゥブ県ゾーンモド、フンヌ市、アルタンブルグ郡、セルゲレン郡の廃棄物も無料で焼却する。さらに、ウランチュルート廃棄物処理場(処理場)およびツァガーンダワー廃棄物処理場に過去10年間埋められた廃棄物を掘り起こして焼却し、環境を浄化する取り組みも行う。


ニャムバートル市長は、このプロジェクトがモンゴルにとって環境面で重要であると指摘し、「ウランバートルを現代的な都市にするためには、インフラ設備を整備する必要がある。これは利用者の料金で自己資金をまかない、収入で投資を回収する仕組みに基づく。今回のプロジェクトは民間部門が100%出資している点が特徴である。政府が初めて官民連携で保証を提供する例となる」と述べた。また、近年世界の都市で広まっている「Urban Mining」の概念に触れ、過去に埋められた廃棄物を掘り起こし、焼却して発電することで環境を回復する意義を強調した。


現在、首都では1日平均1500トンの家庭および産業廃棄物が発生しており、これらは郊外の2か所の処理場で埋め立てられている。