貸金業者の純利益、2024年の2倍に
経済
(ウランバートル市、2025年8月26日、国営モンツァメ通信社)金融規制委員会(FRC)は、貸金業者の2025年第2四半期報告を公表した。
全国で登録されている業者は計549で、うち法人が362、個人が187である。362法人のうち71社はFRCに、残る291社と個人187人は地方および首都の知事に登録されている。
業界全体の総資産は前年同期比で3369億トゥグルグ増加した。貸付総額は6418億トゥグルグに達した。払込資本金の規模別では、1億トゥグルグ以下の業者が431社と大半を占め、10億トゥグルグを超える大規模業者は15社にとどまる。
資産構成は、流動資産のうち貸付金が57.9%と最も多く、現金が4.1%、その他所有資産が1.9%、その他資産が32.8%。非流動資産は総資産の3.3%であった。
また、負債と資本の比率では負債が49.9%を占め、その内訳は借入金16%、発行債券9.4%、その他24.5%。自己資本比率は50.1%となっている。
貸付の内訳を見ると、法人362社が計14万1515件、総額6356億トゥグルグを貸し出し、個人153人は3976件、62億トゥグルグを融資した。
モンゴルの質屋業者の最新データによると、首都ウランバートルの貸付残高は5593億トゥグルグに上り、法人による貸付が5550億、個人による貸付は43億トゥグルグとなった。
全国で法人が1人の借り手に貸し出す平均額は450万トゥグルグで、首都は430万、地方は600万トゥグルグだった。一方、個人業者の平均貸付額は160万トゥグルグで、首都は340万、地方は70万トゥグルグとなっている。
全国には42社の質屋業者が計158支店を展開しており、首都に104支店、地方に54支店がある。うち101支店が金融規制委員会に登録されている。
業界全体の総収入は1540億トゥグルグで、その95%を貸付利息が占める。残りは預金利息0.3%、その他利息1.3%、その他収入3.4%。支出は744億トゥグルグで、営業経費38.7%、人件費17.9%、法人税7.3%、賃料3.6%、社会保険・医療保険料2.4%、その他30.1%が含まれる。
純利益は796億トゥグルグに達し、前年同期の約2倍となった。貸付規模の拡大と利息収入の増加が、業界の収益性向上を押し上げた形である。