フレルスフ大統領、ローマ教皇レオ14世と会談
政治
(ウランバートル市、2025年12月5日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領は、ローマ教皇レオ14世の招請により、同国を国賓として訪問している。訪問初日には、教皇庁の国家元首でもあるローマ教皇レオ14世との公式会談が行われた。
会談の冒頭、フレルスフ大統領は、レオ14世が世界のカトリック教会の最高指導者およびバチカン市国の元首に選出されたことに祝意を表明した。両首脳は、ここ数年活発化している友好関係と協力関係をさらに発展させることで一致した。歴史・文化・人道分野における交流をいっそう深めていく方針を確認した。
また、国際情勢に関する幅広い意見交換が行われ、世界の平和と安定の確保に向け国際社会と協調して取り組むことを確認したほか、気候変動、砂漠化、土壌劣化、貧困といった共通の課題に対し、協力を強化していくことで合意した。
モンゴルと聖座は1992年に外交関係を樹立して以来、友好関係を築いてきた。モンゴルのカトリック教会を率いるジョルジョ・マレンゴ司教は、2022年に現代史上最年少の枢機卿に任命されている。
聖座は過去、1993年に医薬品1000㌔を含む人道支援、1996年の森林・草原火災への復興支援として3万1000㌦を拠出。さらに、2000年の大規模な寒害で、ヨハネ・パウロ2世が個人として5万㌦、バチカンの慈善組織「コル・ウヌム」が3万㌦を寄付するなど、様々な形でモンゴルを支援してきた。
また、聖座の奨学金により、1992年以降フィリピンで9人、イタリアで2人のモンゴル人学生が学んでいると、大統領府が明らかにした。



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