7ヵ国研究者が就学前児童発達、教育に関する研究を共有
教育
(ウランバートル市、2025年2月26日、国営モンツァメ通信社)2回目の「就学前児童発達・教育研究2025」国際学術会議は、モンゴルで開催された。
同会議に、米国、ロシア、中国、フィリピン、インドネシア、タンザニアなどの各国から、就学前児童の発達・教育に関するの研究者らが出席し、研究成果を共有した。
モンゴル国立教育大学の幼児教育学校は、21世紀の学習者やアルファ世代の発達特質に基づき、国際幼児教育の動向に合わせてカリキュラムを改善した。
同会議は、幼児教育に直面している課題を科学的根拠に基づいて調査し、新アイデア、経験共有、政策レベルで重要な影響をもたらす。また、開発動向、直面している課題、その解決方法の意見交換場となった。更に、国際基準の幼児教育の普及・質、指導法の継続的な開発に関する意見交換、学実成果と調査結果の共有をおこなった。研究成果を基に、各国の協力強化、共同戦略、方法作成が促進される。そして、幼児教育分野の開発促進、研究者能力向上、教員能力向上の基盤となると主催側が強調した。
モンゴル国立教育大学・幼児教育学校の教育・心理学部長であるP.トゥメンデンベレル博士は「学術会議は、同分野の政策、子どもの発達、教師の専門能力向上にも焦点を当ているのが特徴的である。2022年から、国際的に実施された5歳児の就学準備評価基準が同大学の教官と大学院生の協力により、調査されてきた。社会的・感情的な質問紙を用いて都市と地方からの140人以上の子どもを対象に調査を行った。その結果、子どもたちの自己管理能力、感情表現、共感の程度が異なっているのが、カリキュラム、教師からのしかけ、社会参加度、言語発達などに影響され、都市、県、郡、区の幼稚園間で異なることが明らかとなった」と述べた。
米国に拠点を置く「One Sky」機関のモンゴル・プログラム・ディレクターであるTs.ゲレルトヤ氏は、「幼児発達に親の関与は非常に重要である。我々は、2018年から親の関与を拠点とした活動を実施している。就学前の児童発達・脳開発は最初の1000日で決まる。同期間中の両親のコミュニケーション、関与は非常に重要であると国際研究によって承認されている」と述べた。
同会議に、約100人の研究者、学者、教師、幼児教育機関の代表者が出席し、30件以上の発表と討論会が行われた。