グーグル、モンゴルとのパートナーシップを開始

社会
b.undrakh@montsame.gov.mn
2023-12-10 16:31:17

世界のグーグル社が、自社の「グーグル・プロフェッショナル認定証(Google Career Certificate)」プログラムにモンゴルの若者1500人が参加すると、11月30日に行われた「モンゴル×グーグル・パートナーシップ」立ち上げイベントで発表された。

式典には、ロブサンツェレン・エンフアムガラン教育科学大臣、ニャムオソル・オチラル・デジタル開発・通信大臣、リチャード・ボアンガン在モンゴル米国特命全権大使と「グーグル・フォー・エデュケーション」のコリン・マーソン・アジア太平洋及び日本担当ディレクター、クリス・ハート・アジア太平洋地域政府と教育パートナーシップ担当ディレクターが参加した。


冒頭の挨拶で、エンフアムガラン教育科学大臣は、「私たちは知識とイノベーション探求時代を目の当たりにし、モンゴルの教育環境を改革するデジタル革命の入り口に立っている」と強調し、「グーグル・フォー・エデュケーション」の導入は、単なる技術的改良でなく、教師と生徒が、学習ツールを用い、ボーダーレスな新時代を切り開くチャンスであると述べた。



グーグル社は教育科学省と協力し、義務教育学校の教師にクロームブック2万台を提供し、「ティーチ・フォー・モンゴル」非政府組織と協力し、1万人の教師を対象にオンライン・トレーニング・プログラム(Google Certified Educator)を実施する。また、デジタル開発・通信省と協力し、ビッグデータ分析、プロジェクト管理、eセキュリティ、UXデザイン、eコマース、マーケティング、情報通信分野のトレーニング・プログラムを提供し、「グーグル・クラウド」及び「グーグル・スタートアップ」プログラムの開始に向け取り組んでいるという。さらに、児童保護分野では、モンゴル版「ファミリー・リンク・システム」を作成し、ローンチしたばかりである。コリン・アジア太平洋及び日本担当ディレクターは、情報通信の需要の高い分野で即戦力となるスキルを、学位や経験なしで身につけることができる「グーグル・プロフェッショナル認定証」プログラムにモンゴルの若者1500人を対象に提供すると発表した。



教育科学省は、「教育のデジタル化:3C」枠組みの推進において、グーグル社との連携がモンゴルの地域をリードするデジタル国家となる政策への支援に大きく貢献すると期待を表している。具体的に、

①学習コンテンツ(Content)の構築、コンテンツ・プールの作成、デジタル教科書、ハイブリッド教育プログラムへの改良

②教員人材の能力強化(Capacity)、特にデジタル・リテラシーとITスキルの強化のための研修やトレーニングの定期的実施

③アクセスの改善(Connectivity)、全ての教員のパソコン保持、学校のハイブリッド教室の確保


デジタル開発・通信省は、グーグル社との協力により、モンゴルのアンドロイド開発者がプレイストアを通じ、コンテンツ・クリエイターがユーチューブから収入を得る仕組みが構築され、デジタル移行の促進に向けたトレーニング・プログラムとインフラ基盤の提供に謝意を表した。