「ロジスティック2022」フォーラム、貿易・流通を整合する法的環境を訴える

経済
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-06-06 10:30:22

530日、モンロジスティクス・ホールディング社が主催する国内流通業界を対象の「ロジスティック2022」フォーラムがシャングリ・ラ・ホテルにおいて開催された。

ロブサン・ハルタル道路・運輸開発大臣が基調演説を行い、ビャンバスレン・エンフアムガラン国会議員とダムディンスレン・ウヌルボロル国会議員が演説した。

    ハルタル運輸相は「天津港からモンゴルに向けた列車本数は5月に1日平均2.6本だ。滞留コンテナ数は4100台。昨年、天津港は中国領内を経由するモンゴル向け貨物の88%を占める」と語った。

モンロジスティクス・ホールディング社のガンゾリグ・ヒシグバト社長は「本日、我々はモンゴルの輸送とロジスティクス問題について話し合い、共通の認識を得て、解決策を探るために結集した。国際的な供給と需要の減少に伴い、物流が停滞する問題が浮上した。生き詰まりを打開するための最も重要なことは法的環境の再整備、国際貿易へ整合性がある法的環境を整えることだ」と述べた。国際的な先行例からすると、世界各国はその貿易省を通じて国際貿易と流通を調整しており、その方針も明確だ。一方、モンゴルは所轄事項とする省庁に関する法的環境の不備で、流通と貿易を別々に捉えている。同氏は「政府は、流通業者と消費者を結ぶフィードバック機能を改善すべき」とした。


    モンゴル物流協会とロジスティクスを専門の研究機関が実施した調査によると、コロナの3年間で国内外の輸送コストが2倍上がったことが分かった。国際輸送時間は約30日だったが、過去2年で60日までかかるようになった。物流業は対国内総生産比率が26%に匹敵するほど高コストとなった。また、関税や国境通関手続き等の問題もあるとの声も上がった。欧州発送のコンテナ一台の輸送コストは通常1000米㌦だったものの、今は10倍の1万米㌦になった。

ヒシグバト社長は、ロジスティクスの動向について「輸入貨物が増加。特に食品や家庭用品の輸送が急増した。輸入業者の行動も変化した。通常23カ月の在庫量を少量で発注していたものの、今は輸送期間が延びた結果、一気に大量に発注する傾向ある」と述べた。