国立医薬品品質管理参照ラボ建設が順調に進行

社会
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-12-04 09:22:08

(ウランバートル市、2025年12月4日、国営モンツァメ通信社)モンゴル保健省によると、国内初の国立医薬品品質管理参照ラボの建設工事が今年10月から始まった。ラボは、世界保健機関(WHO)の支援により180万米㌦の資金で建設され、2026年第1四半期の稼働を予定している。

12月2日、J.チンブレン保健大臣、ソコロ・エスカランテ世界保健機関(WHO)モンゴル常駐代表、医薬品・医療機器規制管理局長のN.エルデネバヤル氏、国立感染症研究センターのS.エンフボルド所長が建設現場を視察した。

視察で、ラボ建設が884平方㍍の敷地で承認済み設計図通り順調に進んでいることが確認された。チンブレン大臣は「このラボは、国民の健康に直結する医薬品の品質を検査する重要な施設である。建物の電気設備やインフラ、空気フィルターなどに十分注意し、工事を進めるよう」と施工企業に指示した。

現在、国内の医薬品検査ラボは賃貸施設で年間約2500件のサンプルを検査している。国立医薬品品質管理参照ラボとして規模が拡大されることで、検査能力は従来の2~3倍に増加し、待ち時間なく医薬品を検査できる体制が整う見込みである。

さらに、医薬品の価格や薬局の所在地を確認できるウェブサイト(https://em.hdc.gov.mn/)が運用開始され、市民が医薬品価格を比較・選択しやすくなった。

国内で現在、登録医薬品は3780種類、薬局は約2800軒が営業している。国立医薬品品質管理参照ラボの稼働により、国内の医薬品品質管理は一層強化されることが期待されている。