現代の鍛冶屋の傑作を披露
カルチャー
(ウランバートル市、2025年7月6日、国営モンツァメ通信社)7月4日、チンギス・ハーン国立博物館で、3年ごとに開催される特別展「モンゴル鍛冶:伝統工芸品・継承づくり」展覧会が開幕した。
今年の展覧会は、モンゴル国大統領オフナー・フレルスフの後援のもと、『ウンドゥル・ゲゲーン(「徳の高い活仏」の意)・ザナバザル』の生誕390周年を記念して開催されている点が特徴である。
同展覧会は、モンゴルの鍛冶屋の伝統的な遺産と文化を保存・保護し、調査・研究するとともに、広く一般に紹介・普及させることを目的としている。また、無形文化遺産である鍛冶の技術を継承する熟練の職人たちを支援し、その知識と技術を次世代へ受け継ぐことも重要な目的の一つである。
フレルスフ大統領は特別展の開会式での挨拶で、モンゴル国の強盛と「モンゴル」という名の歴史的刻印の背後には、モンゴルの鍛冶職人や工芸家たちが果たしてきた特別な役割があることを強調した。とりわけ、国家体制の伝統、歴史、文化、象徴、国民の生活様式、習慣、宗教信仰といった社会の価値観を一つに集約し、再現不能な唯一無二の芸術文化遺産として体現している点が強調された。また、祖先たちから受け継いだ鍛冶の知恵と技術を継承し、それを次世代に伝えて国の歴史と文化遺産を築いている職人たちに対し、繁栄と成功を祈り、「技は巧みで、目は鋭く、金床は響け」と祝福の言葉を贈った。
今年の展覧会は7月20日まで開催される。
モンゴル鍛冶支援に関する大統領令は2016年に発布され、「モンゴル鍛冶」展覧会は3年ごとに開催されている。