再生可能エネルギー資源の活用で地域供給も可能
社会
(ウランバートル市、2025年8月22日、国営モンツァメ通信社)モンゴルと韓国の関係強化を目的とした「第4回モンゴル・韓国戦略フォーラム」が政府庁舎で開かれた。
開会式の冒頭で、ニャムオソル・オチラル・モンゴル国第一副首相兼経済開発大臣は、両国が1990年に国交を樹立して以来、協力関係が急速に発展し、現在は「包括的パートナーシップ」にまで発展したと強調した。「今回のフォーラムは、戦略的パートナーシップの方向性を明確にし、新たな協力の可能性を切り開く重要な場となる」と強調した。
また、モンゴルが太陽光、風力、水力、地熱など豊富な再生可能エネルギー資源を有していることを強調し、「これらを適切に活用すれば、国内だけでなく地域全体にもエネルギーを供給できる」と述べた。その上で、韓国の先端技術や投資、経験がモンゴルのエネルギー分野の未来に大きく貢献すると期待感を示した。
さらに気候変動対策については、炭素排出削減や植林の共同プロジェクト、環境汚染に関する研究成果の共有を通じて、環境保護だけでなく両国関係の一層の強化にもつながると訴えた。
フォーラムは毎年開催されており、今回は「エネルギーと環境問題」が主要テーマとなった。
キム・スク・パン・ギムン財団事務局長は記者団に対し、「モンゴルは広大な国土と膨大な再生可能エネルギー資源を持ち、多くの利点を生み出す可能性がある。エネルギー分野を発展させれば電力供給にとどまらず、人工知能など先端技術にも応用できる」と述べ、韓国の専門家との人材協力や事業連携に大きな期待を寄せた。
また、アムガラン自然・環境・気候変動大臣顧問は「韓国で活用されている再生可能エネルギー技術は、モンゴルに導入する上で最も適している。韓国の研究成果はモンゴルの実情にも合致しており、実効性のある取り組みにつながる」と評価した。