オーストリア大統領のモンゴル公式訪問は終了

政治
b.enkhtuya@montsame.gov.mn
2025-05-28 12:01:13

(ウランバートル市、2025年5月28日、国営モンツァメ通信社)オフナー・フレルスフ大統領の招請によるアレクサンダー・ファン・デア・ベレン・オーストリア共和国連邦大統領の国賓訪問が終了した。


訪問に際し、モンゴルのフレルスフ大統領とオーストリアのファン・デア・ベレン大統領は公式会談を行い、その成果を報道陣に発表した。


会談で、民主主義、人権、法の支配といった共通の価値観を共有しつつ、両国関係を一層強化し、政治・経済・教育・科学など多方面での協力を推進していくことで一致した。


また、モンゴルの「長期ビジョン2050」や「10億本の植林」全国運動、「大統領メッセージ2100」奨学金プログラムを効果的に実施するほか、インフラ、農牧業、保健、気候変動対策、観光、技術、学生交流などの分野における協力を拡大していくことで合意した。


両国は外交関係樹立から62周年を迎える中、オーストリア国家元首として初めてのモンゴル公式訪問の一環として「モンゴル・オーストリア共同声明」を発表し、両国関係と協力をあらゆる分野で拡大・発展させるうえで重要な推進力となった。この際、政府間および機関間で計10件の文書に署名が行われた。


たとえば、「社会保障に関する協定」の締結により、両国国民の社会保障が確保され、働きやすく暮らしやすい環境の整備が進められるとともに、モンゴルおよびオーストリアで支払った社会保険料に基づく年金受給の法的基盤が確立された。

更に、両国は鉱業、イノベーション、エネルギー、鉱物資源、サイバーセキュリティ、科学、音楽、文化、芸術など多岐にわたる分野での関係強化と協力拡大を目指すことで合意した。


モンゴル商工会議所とオーストリア連邦経済会議所が共催した円卓ビジネス会議には、モンゴル側から約80社、オーストリア側から7分野にわたる22社の企業が参加した。



双方は軽工業、食品、保健、グリーンビジネス、鉄道、建設分野における協力で合意し、オーストリアから軽工業分野への投資誘致やモンゴル製品の輸出の可能性が開かれた。


来賓は「チンギス・ハーン」国際空港で、バトムンフ・バトツェツェグ外務大臣およびアンドレアス・リーケン在モンゴル・オーストリア共和国特命全権大使をはじめとする代表団に見送られた。