モンゴル政府が審議する腐敗・汚職対策法の改革に協力

政治
l.naranzul@montsame.gov.mn
2023-05-24 16:22:47

511日、ゴンボジャブ・ザンダンシャタル国会議長は、ドイツのヘルタ・ドイブラー・グメリ元法務大臣と「トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)」のピーター・アイゲン創設者を歓迎し、会談した。会談の冒頭、グメリ元法務大臣とピーター・アイゲンTI創設者は、ザンダンシャタル国会議長との再会に喜びを伝えた。モンゴル国会と政府が実施する腐敗・汚職対策の数多くの取り組みを祈願し、トランスペアレンシー・インターナショナルのベルリン本部とウランバートル事務所は、腐敗防止に向けあらゆる支援と援助を提供すると表明した。

ザンダンシャタル国会議長は、「腐敗・汚職対策」をテーマに現在開催中の春季通常国会の時期に、グメリ・ドイツの元法務大臣とピーター・アイゲンIT創設者がモンゴル訪問している事を歓迎し、豊富な経験を共有していることに感謝の意を表した。モンゴル国民の精神的な隣人であり第三のパートナー国であるドイツと包括的パートナーシップを結び、協力していると述べ「モンゴル政府はアメリカ、ドイツ、フランスなどの議会統制に関する法律を研究、比較した上で、国会における査察法を承認し、公聴会を行い、議会調査の法的規範を確立した。この法律の可決により、国会は作業部会と臨時検査委員会を設置し開発銀行(DBM)を巡る腐敗事件を究明し、対策を打つことができたと述べた。

さらに、両側はモンゴルとドイツの議会における監督の法的規制、議会の学術研究活動等の関心事項について意見を交換した。

グメリ・ドイツの元法務大臣は、ドイツ議会が正しい決定を下す上で最も関与し重要な役割を果たす機関は、連邦議会の調査研究局である。この研究局は議会議長と大統領の直接管轄にあり、議会内のすべての政党会派の会長が積極的に関与する。同研究局の主な目標は、連邦議会議員のあらゆる質問に対する完全な科学的研究に基づいた回答を準備することであると教示した。

ピーター・アイゲンIT創設者は、同組織は連邦議会の研究局からの委託により多数の調査研究をした結果、結論と提言を行うと述べた。腐敗と汚職事件の責任者探しではなく、国における腐敗と汚職事件の可能性を大局的に阻止することを目的とした体系的な調査が行われると強調した。

グメリ・ドイツの元法務大臣は、ドイツ議会の人権・人道援助委員会の委員長を務めた経歴を持つ。2002年の法務大臣在任中はドイツの刑事法の制定を主導した。その後、国会議員として、議会レベルで国際刑事裁判所ローマ規定の効果的な施行促進に向けたキャンペーンを実施した。

ピーター・アイゲンIT創設者は現在、世界最大級の貧困対策団体の一つCAREインターナショナルのCAREドイツの取締役員である。