オユンエルデネ首相、ジェンダーへの思考

政治
l.naranzul@montsame.gov.mn
2023-03-13 12:24:35

 32日、国家ジェンダー平等評議会の定例会議が開催され、ロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相兼同評議会議長が参加し、2022年に講じたジェンダー不平等削減向けの政策と2023年度の政策について紹介した 

 同評議会でT.エンフバヤル秘書兼事務所長が「2022年度の活動の目標達成率は98%であり、2023年度の事業計画の枠で65の活動を実施する」と述べ、セレージャブ・エンフボルド保健副大臣は「政府が202251日から実施した『早期発見診断』の予備結果で男性の罹患率が高い」とバヤルサイハン・ソロンゴ法務・内務副大臣は「政府の全レベルにおいての汚職削減と女性の影響について」それぞれ指摘し、発表を行った。首相は「過去10ヶ月間、86万人が早期発見診断を受けた。45%が男性、55%が女性。男性に癌、肝臓、胆嚢、胃に係る病気は多かったことから、男性の健康や健康教育に注意を払う必要がある」と主張した。



公共部門や民間部門におけるジェンダーに配慮した政策を実施したことを受け、世界経済フォーラム(WEF)が発表した「ジェンダー格差指数(GGI)」で153ヶ国中69位にランクされ、1年以内に順位を上げた。「今後もジェンダー不平等を是正するために実施すべきことが多数ある」と首相が踏まえ、「全人口の51%が女性、男性の平均給料は女性より20%高い、大学生の40%が男性、不登校生の72%が男性である。一人親家庭の13%が男性、86%が女性、モンゴル人男性の平均寿命は女性より10年間短いため、男女問わず平等の社会を構築する政策を実施する必要がある」と強調した。首相は「意思決定のレベルで女性の影響が増加され、女性のリーダーシップを支援するガバナンス強化」の一環で2022年に3人の女性の大臣、3人の女性の事務総長を行政組織に選考した。また、史上初、県長に女性を任命した。今後、ジェンダーに対する思考を変えるべき時期になったと語った。

会議の際、オユンエルデネ首相兼国家ジェンダー平等評議会議長が次の事項に注意を払うよう義務付けた。

  • 「早期発見診断」に男性を積極的に参加させ、情報データに基づき男性の健康をする支援する効果的な施策を実施。
  • 政府は2023年を「汚職対策の年」と定め、公共サービスと国家業務における官僚主義の削減、国民及び民間部門の法的権利を保護し、女性の政治参加、政府高官に任命する等の具体的な施策を促進。
  • 国家ジェンダー平等評議会は2023年を「女性の政治参加を促進する年」とし、政府、非政府、各専門家団体、国際機関、メディア及び民間組織の参加を支援し、汚職に対する不寛容な思考を広める女性リーダーシップを強化。
  • 2022年の活動報告、2023年の活動計画の予算を来週の内閣議に報告するようT.エンフバヤル秘書兼事務所長に一任した。