赤鹿の激減対策に、回復の兆し

社会
gombosuren0625@gmail.com
2020-12-08 17:21:36

 アルタイン・ハリオン鹿NGOは2016年に設立され、赤鹿の基本生息地域が遠く離れたゴビアルタイ県にあるハンタイシル山脈、ザザグトハイルハン山、ハルアザルガ山脈を含めたアルタイン赤鹿の個体数保護を目的に、2017年、2018年、2020年に、トゥブ県に位置するホスタイ山脈から赤鹿の子鹿40頭余りをハンタイシル山脈に移動放牧した。この子鹿の19頭を草原に放牧させ、既に成熟した赤鹿となった。21頭は飼い主さんの監督下にいる。 ホスタイ国立公園は国際的に使用されている技術を活用し、赤鹿に関するデータを収集し、赤鹿の保護に取り組んでいる。 自然環境・観光省の許可により、同公園は過去10年間、専門家と協力し、オルホン県、ゴビ アルタイ県、トゥブ県へ赤鹿を移動し、放牧する活動を成功裡に実施してきた。1980年代に、モンゴルの赤鹿頭数は13万頭に達していたが、人的行為、違反狩猟などにより1990年以降、赤鹿の頭数は約100頭までに激減した。1993年にタヒ(モウコウマ) の野生化、タヒの保護に関してモンゴル政府決定によりホスタイを国立公園とした。その30年間の努力の結果、ホスタイ国立 公園に生息する赤鹿頭数も年々増え、現時点でホスタイ国立公園には、およそ1200頭の赤鹿が生息している。このように絶滅に瀕し、希少動物リストに登録された赤鹿でさえ、頭数回復の兆しが見えて来ている。