国内セメント需要を満たす、海外への輸出も可能

経済
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2020-11-24 17:35:15

 モンゴルで建てられている建築物、その建築材の品質、基準などについて建築開発センター副長のエンジニアB.エンフボルド 氏にインタビューした。

 ――建築物の質をどのように見ますか。

 質の良い建築物を立てるため、機械管理要件及び規則、基準に合致した設計図、建築材、コンクリ ート構造管理など各段階における点検が必要です。また、建築学を専攻した専門家、人材がいれば これらの作業が順調に進むとともに、建設工事、その工程の各階段を管理できます。建築物の質を向上させるため、建築コンサルティ ングサービスの導入に取り組んでいます。建築工事の開始から完了までの工程にコンサルティングするということです。今年以内に建築コンサルティングサービスの基本原則を改善します。これによって、建築分野における企業能力も向上します。国際建築事業など は規則通り、コンサルティングサ ービスを受けます。モンゴルの建築企業及びエンジニア、専門家は 新ウランバートル国際空港、シャングリ・ラなど大規模建設物工事に関わり、豊かな経験を積みました。全国で建設会社6000社、設計会社が800社あります。これらの会社は建築コンサルティングサービスを導入すべきです。このサー ビス導入には建築材、その実験的検討をはじめ、建築関連のすべてのデータを含めた国際的な先端技術であるBIM(ビルディングイン フォメーション モデリング)ソフトウェアが使われる。

 ――BIMソフトウェア導入は我が国の状況に適切ですか。

 国際建築工事事業に従事して、ある程度経験を重ねたエンジニア、専門家が民間企業と協力し、来年からこのソフトウェアを導入します。国家予算で実施させる建築工事事業などにはこのソフトウェアを必ず使う必要があります。モンゴルの建築分野は総合的な登録・情報ベース構築のため、データ収集、ソフトウェア開発を進めています。建築業許可を持つ民間企業、その活動方針、建築材生産、その原料など建築業界の全ての情報が含まれます。この情報に基づいて国家予算で建築される建築事業の入札を募り、請負業者を 選定するようになります。

 ――我が国の建築分野の発展については。

 総人口の約5割が在住する首都ウランバートル市には建設業が急速に進んでいます。さらに、ウランバートル市の一極集中を分散するため、モンゴル政府はサブ都市及び産業団地開発を決定しました。従って、これらの事業に使われる建築材の一部を国内で満たす必要が生じます。建築材生産発展には現在の規制に対応し、品質と適合性の証明書を発行する必要もあります。建築都市開発省、建築開発センターはモンゴルで最もよく使われる建築材の原料鉱床分配、建築材生産への総合的調査を実施しました。調査の結果、全国で約830鉱床があることが明らかになりました。

 ――輸入建築材の質の見方については。

 輸入建築材を完全に検査し、監視することはできない状態です。関税申告書をはじめ、欠点が多いです。これは建築物の質に関係する問題ですから、建築材の国内生産能力を主体にした実験的検討に注力すべきです。今後、21県と首 都ウランバートル市にある建築材生産への実験室の能力向上を計り、専門家を国内外のトレーニン グに参加させます。

 ――輸出建築材料を分析する実験室の能力については。

 建築の小売製品、特に事故を起こしかねない電線など悪影響を与えかねない製品に注目し、実験室の能力を強化すべきです。実験室の開発のための予算が計画され、作業が進行していきます。建築・ 都市・開発省、建築開発センター 所属の実験室に年間、建築材料の見本1万6000が届けられます。一 部の建築材料は質、基準を満たしていなかったです。

 ――国家予算による建築物への出費は高いですか、この建築物の質が悪いという反響が多いようです。これをどのように解決すればいいですか。

 建築によく使われる12建築材の値段を安定させ、市場に発表していく方針を持っています。これにより、国家予算による建設物に費やされる予算コストの違いを正確に判断することが可能になります。適切な予算編成は、質の高い建設の基礎を築きます。

 ――建物の品質に関しては設計図は重要ですが、実際には歪みの例がたくさんあります。これは建築工程への監視が弱いということですか。

 2016年以降、モンゴルでは1800~2000の設計図を認証しました。いい設計図の作成を確認する230人のエキスパートを選びました。モンゴル設計図協会と他のNGOは建築設計図作成に使われる基準、規制の制作に取り組んでいます。モンゴルで設計図に関する企画、基準の制度が去 年、採択されました。国際基準を導入する機会が与えられ、一部の規格、基準を短期間に更新しようとしています。

 ――建設分野の専門家が不足しています。人材育成に対してどのように取り組んでいますか?

 BIMソフトウェアを活用し設計図を作成し、国際先端技術の使用に融資しています。国際的に使用されるプログラムをモンゴ ルのエンジニア、技術関係者を使い始めてから数年立っています。 政府の支援により、BIMソフトウェアを建築分野に使用することを目指しています。科学・技術大学はこのソフトを使ってから3年目を迎えています。また、一部の建 築会社によるトレーニングなども使われています。建築分野に従事している専門家の総合統計はないです。そのため、専門学校などを支援する必要があります。専門家の能力及び順位により、褒賞や給 料が支給されるため、総合データベースが必要です。この方面に政府や民間企業、専門家協会の協力が重要です。

 ――建築材を国内で生産する原材料資源は十分ありますか。

 国内建築材料の生産は発展しています。セメントといえば、 国内の供給を十分満たすいくつかの工場があります。マック、モンセメント、フトゥル、1つの中国セメント工場はそれぞれ年間100万㌧のセメント生産能力を持つ。この能力を完全に使えば国内で450万㌧のセメントを生産できる。モンゴルの年間セメント使用量は220万~250㌧で、残りの約200万㌧は輸出可能です。原材料も十分あります。 目地材であるレンガ、ブロックの工場は国内の需要を満たしています。建築材の原材料があれば、モンゴルの建築専門家はある程度、豊かな経験を積む事が出来ました。

 ――ありがとうございました。