13歳で日本へ柔道留学少女、モンゴルに帰国 「言葉の壁がつらくて、今からは母国でがんばる!」

スポーツ
gombosuren0625@gmail.com
2020-03-25 16:47:24

 読者の皆さんは覚えているだろうか。昨年の3月28日付けの本紙でインタビューした柔道少女のバダムガラヴさん(当時13歳)。バヤンホンゴル県の田舎町から柔道の素質を見込まれ、徳島県の生光学園中学校へ柔道留学した。これには2024年のパリ・オリンピックを目指すという英才教育の大きな期待が込められていた。自らも柔道をやり、モンゴル柔道連盟会長でもある ハルトマー・バトトルガ大統領の強い推薦を受け、身元引受人としてモンゴル文化大使の河内志郎さんが親代わりとして招待した。

 しかし、1年間の留学を経ての本人の希望は、「母国へ戻って、自分に合う環境の下でがんばりたい」ということだった。親切な日本の友達が出来、楽しい日々もあったが、言葉の壁には勝てなかった」と言う。学業と柔道の両立では、周囲が思う以上に厳しさを体験した。休暇で一時、モンゴルに帰ったことからホームシックが募った。生来、大の柔道好きな少女だが、親から離れた13歳の年齢では様々なハードルを越えるには幼かった面があったのではなかろうか。

 親身になって面倒を見てきた河内さんは、「残念だが、本人の気持ちを尊重した。モンゴルに帰ったらまた奮起して、将来は日本柔道の強敵となって現れることを期待していますよ。がんばってほしい」と、今後も大きな夢を持つ才能ある若者を応援する気持ちに変わりはないとエールを送る。読者の皆さんも暖かく見守ってほしい。