バヤン・ウルギー県  (県の紹介シリーズ 2)

モンゴルについて
41@montsame.mn
2017-08-10 11:02:32
 バヤン・ ウルギー県 は1940年8月 にモンゴル人民共和 国の小会議の決議により 設立された。モンゴルの最 西部のモンゴルアルタイ山 脈の海抜1301~4374㍍(全 領土の95.3%は海抜1600㍍ 以上)にあり、万年雪の高山 に囲まれ、面積は4万5800平方 キロ。
 ロシアのアルタイ共和国(225㌔ )、中国の新疆ウイグル自治区 (450㌔)、モンゴルのホブド 県(450㌔)、オブス県(165㌔ )とそれぞれ接する。人口は9万 3000人であり、その93%がカザ フ族。首都ウランバートルから 1760㌔にあり、県庁所在地はウ ルギー市で人口は3万2000人。家 畜頭数は140万頭。 バヤンウルギー県では観光分野が 急速に発展しており、神聖な自 然、移動遊牧民の文化、自然豊富 な名所を訪れる観光客の数は年々 増えている。同県の自然環境・観 光局の統計によると、2016年に 国内観光客は1万1500人、外国 人は6500人に達し、県の経済に 970万米ドルを取り入れている。 同県では数多くの名所があるが、 その一部を弊紙で紹介する。

アルタイ・タワン・ボグド山 
 モンゴル国の最西部と最高地点となるアルタイ・タワ ン・ボグド山はモンゴル・アルタイ山脈の最北にある。 フイテン(4374㍍)、ナイラムダル(4192㍍)、ブル ゲド(4068㍍)、マルチン(4051㍍)、ウルギー(4050 ㍍)という基本5頂上がある。 1996年に特別保護地区 として登録された。同県の観光の主要ルートであり、世 界各国からの登山家が多く訪れる。登山に最適な時期は 秋である。気候は安定していなく、一日に四季が現れる という。アルタイ・タワン・ボグド山にはポタニン、ア レックサンダー、グラネグという3つの大きな氷河があ る。県庁所在地から200キロにある。


ポタニン氷河
 氷河の長さは20キロ、幅は5キロ、面積は53.5平方キ ロ。高さ4365~2873㍍から流れるこの氷河は、19世紀に モンゴル国で地質探検を2回実施していたロシア学者の ポラニン氏の名前で名づけられている。氷河の氷は最も 厚いところで229㍍、薄いところでは77㍍である。県庁 所在地から180キロにある。



ツァガーン・サラーのペトログリフ
 バヤン・ウルギー県ウランホス郡にあるバ ガ・オイガル、オサイン・ツァガーン・サ ラー川流域で、幅500㍍、長さ15キロ続く領 土にペトログリフ(岩画)があり、これは 新石器時代から銅器時代まで8000年の歴史 を語るものである。計1万件の岩画があると 統計され、領域ではモンゴル最大だけでは なく、世界的な歴史記念名所となる。1994 年にモンゴル、アメリカ、ロシアの学者ら が共同調査を行い、その結果を1999年パリ ーで発行したことで、世界の考古学で知ら れている。野生の牛、馬、鹿、ヤギ、狼、 猪、熊、魚、鳥などの様々な動物が彫刻さ れており、狩猟人や、騎馬の人、軍隊など も描かれている。1994年の調査結果により 世界に知られたことで、ユネスコは世界文 化遺産として登録した。県庁所在地から160 キロにある。


 

バガ・トゥルゲン滝
 
  ツェンゲル郡のホトンとホルガン湖の流域にバガトゥ ルゲン峡谷にある。この滝は万年雪山から源流し、神聖 な自然のなかを流れるということで独特であり、周辺に はトナカイ、野生ヤギ、雪豹などの哺乳類が生息してい る。滝の高さは15㍍であり、県庁所在地から120キロに ある。



ホトン湖 
 ツェンゲル郡にあるホトン湖は氷河期からの淡 水湖である。ホルガン湖と2キロの運河で結ばれ、 これらの湖はホブド川に注ぐ。長さ22キロ、幅4キ ロ、湖の平均深さは26.8㍍である。県庁所在地か ら90キロにある。
       

ヨルト流域 
 ヨルト流域 ヨルト流域はアルタイ郡に位置する。この場所 は神聖な自然として保たれており、世界の希少 動植物が生息し、森林に覆われた美しいところ である。エルチス川はヨルト流域のヨルト、ソ ンギノト川から源流する。薬用植物のほか野生 果物で豊富な場所である。県庁所在地から200キ ロにある。

 
本社記者:U.ヌルボラット