伝統的友好関係を「戦略的パートナーシップ」へ
政治
(ウランバートル市、2025年9月9日、国営モンツァメ通信社)9月5日、ダシゼグベ・アマルバヤスガラン国会議長は、カスムジョマルト・トカエフ・カザフスタン共和国大統領を表敬訪問した。
冒頭、トカエフ大統領は、モンゴル国家大会議議長として22年ぶりに行われた今回の訪問は両国の関係を新たな段階に引き上げる上で、重要な意義を持つことを強調した。また、モンゴルはアジアにおける信頼できる重要なパートナーであり、両国が共有する伝統、文化、精神的価値観が、戦略的パートナーシップの堅固な基盤となっていることを強調した。また、モンゴルとカザフスタン両国の関係をあらゆる分野で一層深化させていく用意があることを表した。
これに対し、アマルバヤスガラン議長は、トカエフ大統領閣下との再会への喜びを表明し、中央アジアにおけるモンゴルの最初の「戦略的パートナー」であるカザフスタン共和国を公式訪問し、両国関係の歴史に新たな一章を開いていることに満足の意を表した。また今回の訪問が、遊牧文明、歴史、伝統文化などを通じて深い絆を持つ両国民の友好と親善を一層強固にし、両国の関係および協力関係の拡大・発展に大きく寄与すると確信していることを述べた。さらに、アマルバヤスガラン議長は、2024年にトカエフ大統領がモンゴルを国賓として訪問したことが、両国の伝統的関係を一層発展させ、「戦略的パートナーシップ」へ格上げする重要な節目となったことを強調し、オフナー・フレルスフ大統領からの温かいご挨拶を丁重に伝達した。
両国に互恵的な経済協力を力強くに発展させるための大きな可能性があることを強調し、その枠組みの中で、カザフスタンと輸送、物流、農業、軽工業、観光、教育、文化などのあらゆる分野での協力関係をさらに強化していく意向を表明した。また議長は、「モンゴル国とカザフスタン共和国の貿易・経済協力を2025年から2027年にかけて強化するためのロードマップ」を策定し、貿易額を5億米ドルに拡大するという目標を掲げていることを明らかにし、その実現に向けて全面的に協力していく意向を表明した。
また、両国民の交流、商品の輸出入拡大、ビジネスに適した環境の整備という観点からも、輸送・物流における新たな短距離ルートの構築や、航空便の増便・路線拡充が重要であるとの認識で、双方の見解が一致した。