議長は、隣国大使らと会談
政治
(ウランバートル市、2025年12月10日、国営モンツァメ通信社)ニャムオソル・オチラル国会議長は、9日、ロシアと中国の大使らと会談した。
アレクセイ・ニコラエヴィチ・エヴシコフ在モンゴル・ロシア特命全権大使との会談の際、伝統的な友好関係のあるロシアとの多角的な協力の開発は我が国の外交政策の優先方針であり続けてきたことを強調した。
双方は隣国同士の協力が各分野で拡大しているのを会談の冒頭で確認した。オチラル議長は、モンゴル・ロシア議員連盟の関係の重要性を強調し、ロシア連邦議会の連邦院および国家院と協力を一層深化していく意向を表明した。
モンゴル国国家大会議とロシア連邦会議間委員会第1回会合は、2023年9月にウランバートル市で開催された。第2回会合は、来年上半期にロシアで開催される予定である。
双方は12月9日の会談で、政治、経済、交通運輸、貿易、投資、宇宙研究といった分野の協力を強化する観点から意見を交わした。
オチラル議長は、去る6月27日にミンスク市で署名された「モンゴル・ユーラシア経済連合(EEU)間の暫定FTA(自由貿易協定)」を国会で採択する予定であることに言及した。同協定の締結により、協力の法的枠組みが強化されるだけでなく、貿易額を拡大し、多様化させる現実的な可能性が開けると見込まれている。そのため、生産者が同連合の定める共通要件、規則、関連基準について統一的な理解を持ち、正確な情報を得ることが重要であると述べた。
また、モンゴル・ロシア・中国経済回廊構築事業の枠組みで合意されたプロジェクトを加速させることに重点を置き、交通運輸分野での共同建設の開始や、鉄道貨物輸送能力の拡大についても意見が交わされた。

A.N.エヴシコフ大使は、両国の立法機関間の協力は、各分野における法的基盤を強化するものであると強調した。また、ロシア側がモンゴル産の家畜由来製品や食肉・食肉製品の輸入に関心を寄せていることを伝達した。さらに、両国首脳の相互訪問や会談の際に協議・合意された各種のイニシアティブを具体的に実現していくため、全面的に支援していく旨を示した。
双方は、ロシアからの燃料、ガソリンの安定供給を途切れさせないことに特に留意していると述べ、地方への供給を拡大するためのいくつかの可能性について言及した。加えて、「トランジット・モンゴル」国家プログラムの一環として、地方協力を強化し、モンゴルを経由する物流の流れと輸送能力を拡大するための具体的な取り組みについて協議した。この際、A.N.エヴシコフ大使は、西部地域の各県の資源と潜在力を生かし、供給の多様化と貿易額拡大の可能性について説明した。
双方は、両国の伝統的で友好的な関係を科学的な計画に基づいて発展させていくことが望ましいとの認識で一致した。来年は、モンゴルとロシアが外交関係を樹立して105周年を迎える。

オチラル国会議長は、9日、沈敏娟在モンゴル中国特命全権大使と会談した。
冒頭、沈敏娟大使と国会議長として会談できることを喜ばしく思うと述べた。オチラル議長は、これまで政府閣僚としてモンゴルと中国の包括的戦略的パートナーシップを各分野で発展させ、互恵的な協力を拡大することに尽力してきた。その上で、今後は国会議長として両国の立法機関間協力の強化を図り、二国間関係の実質的な前進に必要な法的環境を整備するため全力で取り組む意向を示した。
また、近年、モンゴルと中国の関係・協力は全分野で活発に進展し、深化していると指摘した。両国のハイレベル相互訪問・対話・会談が頻度が増加し、開発戦略と目標の連携、貿易・経済協力のさらなる拡大に向けて両国が積極的に取り組んでいること、国民の相互理解も着実に深まっていることを強調した。
両国議会間の関係・協力は、モンゴルと中国の包括的戦略的パートナーシップにおいて重要な位置を占めている。

双方が両国議会間の伝統的かつ友好的な関係が維持され、活発な相互訪問や協力が行われてきたことに満足の意を表した。具体的に、2014年に締結された「モンゴル・中国国会常設会合メカニズム設置に関する覚書」に基づき、2015年以降、常設会合が継続して開催されており、本年4月には第6回会合がウランバートル市で開かれた。来年は、同メカニズムの第7回会合を北京市で開催する意向があることを、オチラル議長が言及した。
また、モンゴル・中国議員連盟をJ.バトエルデネ副議長が率いていることにも触れた。
さらに、両国の経済協力の拡大・強化、投資、法的環境の整備などについて意見交換が行われた。
会談の締めくくりに、オチラル議長は、モンゴルと中国の関係・協力の発展に沈敏娟大使の貢献が大きな役割を果たしたことを強調し、謝意を表した。
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