第2がん研究センターは2030年に運営を開始
社会
(ウランバートル市、2025年1月7日、国営モンツァメ通信社)1月6日、オフナー・フレルスフ大統領は「第2国立がん研究センター」の建設現場を訪問した。
同センターの建設を支持する作業団のメンバーが、紹介を行た。第2国立がん研究センターはウランバートル市のソンギノハイルハン区第34ホローに建設される。米国ユタ大学の協力により同センターで働く1500人の医師を教育する。
フレルスフ大統領は「がんの予防、診断、治療、教育、研究の複合施設を国際基準に準拠させ、非常に急速に建設する必要がある。モンゴルの外交関係は拡大しているため国家予算だけでなく、外交関係を活用して同プロジェクトを前進させる考えである。がんの発症率は年々増加している。従って、この病院を早急に建設して運営を開始しなければ、がん患者の数は2040年までに2倍になるという予測が世界保健機関(WHO)から出されている。総面積が9万5000平方㍍の病院に約1500人の医師や医療スタッフが勤務する。長年がんに関して取り組み、市民の苦悩をよく理解する国会議員を重要な推進力と見なして、作業団に加えた」と述べた。
がんによる死亡率は、全世界では総死亡率の17%を占めているのに対し、モンゴルでは24%に達している。さらに、がんに罹患した国民の約70%は、進行した段階で診断される。
この病院は、4つの館から成る7階建ての建物で構成される。具体的に、「A」館に、廃棄物処理、外来診療、教育、研究、入院治療の部屋が配置される。「B」館に、滅菌処理室、外来診療室、画像診断室、内視鏡室、外科手術室、検査室、事務室が設置される。「C」館に、化学療法、集中治療、救急医療、入院治療の部屋が配置される。「D」館に、放射線治療と病理学の部屋が設置される。
総床面積600床の第2がん研究センターの建設工事は、今年の春から始まり、2030年に運営を開始する。今後の計画として、国民を早期発見プログラムに参加させ、国民が在住している地域でがん治療サービスを受けられ、がんによる死亡率を減少させる方針が掲げられる。
従って、がん研究センター増設および地方病院用の技術と医療機器提供のための予算が、国家予算と地方予算に盛り込まれている。