ゴビ砂漠の生態系におけるマザーライの重要性
社会(ウランバートル市、2024年10月29日、国営モンツァメ通信社)「ゴビ素晴らしい生物の生息環境と水資源に関する討論会ー2024」がモンゴル国立大学の教員・学生発展センターで開催された。この討論会では、砂漠の野生動物である野生のフタコブラクダ、ゴビヒグマ(マザーライ)、タヒ(モウコノウマ)、ホラン(モウコノロバ)、モンゴルサイガ、オジロジカの生息環境に関する研究が発表された。
マザーライの個体数が少なすぎるため、自然界での役割を果たしてないと考えられいた。しかし、最近の研究によって、マザーライが砂漠の豊かな植生を再生させるハルマグ(Nitraria)を育てる動物であることが証明された。
G.ドブチンドルジ「砂漠の素晴らしい生物」NGOの代表者は、自然界で育つハルマグの種子の発芽率は10〜15%であるが、マザーライがこれを食べて消化した場合、50%以上の発芽率を持つ可能性がある。つまり、マザーライは自らの生息環境を創出していると述べた。
ゴビ地域、3つの大きな山地に51匹と52匹のマザーライが毛髪のサンプルで特定されたと報告されている。また、自動カメラによる調査で約30匹のマザーライが色や時間的な頻度によって異なることも確認されている。
野生のフタコブラクダ、マザーライ、タヒ(モウコノウマ)、ホラン(モウコノロバ)、モンゴルサイガ、オジロジカといった動物が重点的に話題にされるのは、他の野生動物を無視しているわけではなく、特有の理由があると研究者らは説明している。これらの動物の生息環境を保護することで、他の動物も同時に保護される可能性があるため、特にこれらの動物に焦点を当てている。つまり、マザーライやタヒなどの特定の種を保護することが、全体の生態系の保全につながっている。