首相、ツァガーンノール国境検問所を視察

政治
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-07-21 13:32:28


   717日、ロブサンナムスライ・オユンエルデネ首相がバヤンウルギー県ノゴーンノール郡にあるツァガーンノール国境検問所を視察した。新復興戦略枠で政策目標として国境検問所の再生を掲げており、首相本人が訪れた9番目の国境検問所である。

   政府は、2021年の内閣府令第155号で、バヤンウルギ―県のツァガーンノール国境検問所について、24時間の運営体制とする措置を決めた。同検問所を通じて、ロシアから西部地域へガソリン燃料、食品、家畜用肥料などが輸入されており、ガソリンは60%、家畜用肥料は15%、残りの25%は食品等が占める。24時間の運営体制後、車両の通過量も劇的に増えており、今年度は同検問所が約300億トゥグルグを納税した。新復興戦略枠で、ツァガーンノール検問所の経営時間を24時間と伸ばすとともに、トランジット輸送向けの高速道路の整備と検問所の道路整備が進行中だ。ツァガーンノール検問所とオラーンバイシントを結ぶ全長27.8㎞の道路敷設事業も急ピッチで進み、来月に開通する見通しだ。その完成は、輸入貨物量の増加とモンゴル領を経由するトランジット輸送量の拡大をもたらす新たな国際輸送の玄関口となる。

オユンエルデネ首相は視察訪問の際に、新復興戦略を成長へのアクセルと位置付け、「モンゴルは内陸国である以上、陸路輸送を強化するために、アルタンボラグ国境検問所とザミーンウデ国境検問所のほかに国際輸出入口も必要となる。その枠で鉄道敷設事業は進行中だ」とした。さらに、首相は「国境検問所を視察するのも、ロシアと中国を重視するメッセージだ。ロシアと中国と協同で推進する輸送回廊プロジェクトも着実に前進しており、なるべく早く道路や鉄道線路を整備することこそ、輸送競争力を向上させる。これを通じて輸出も増え、経済規模も拡大する。西部地域の開発はその競争力向上を意味するし、向上すれば向上するほど、ウランバートル市への一極集中も緩和されるはずだ。来年度から現在工事中の鉄道路線も開通する。これも飛躍的な進歩となる。ミレニアム・ロードもやっと完成したし、今後は国境検問所の開発を重視していく」と意見を述べた。