フレルスフ大統領、国内菓子パン等の食品メーカーを視察

政治
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2022-06-20 17:22:29


   610日、オフナー・フレルスフ大統領が国内菓子・パン類の製造販売を主とする食品メーカー、ウグージ・チヘル・ボーブ社やギービーティー・トレーディング社、ホサ・ホールディング社を視察し、農家らと懇談した。

野菜・果実の加工工場は国内で60の工場がある。同類製品が輸入される際に5%の関税が課される。低関税率のため、輸入品は国内市場の7割以上を占める。

   2021年度の統計によると、国内食品製造メーカーはキュウリ消費量の18%、惣菜の60%、フルーツ瓶詰の11%、ピューレの21%、ジャム類の35%を担っている。同業者は、財政面で常に資金繰りが悪く、長期かつ低利融資を受けられずにいるほか、設備の面でも原材料を保管できる倉庫等の確保が難しく、人材面でも熟練した職人が慢性的に不足しているとの課題がある。

大統領がギービーティー・トレーディング社を視察した際、ツェーペル・トゥグソゥー副社長は「資金提供や課税優遇等の事業支援があれば、継続的かつ安定的な経営ができる。さらに事業拡大意欲も増すだろう。大統領が国の威信にかけて成し遂げようとしている主食料の完全自給の目標達成に大きく貢献するだろう」と支援を訴えた。ギービーティー・トレーディング社は今年度、キュウリを2200㌧納入し、ピクルスを300万本製造する生産目標がある。資金繰りの悪化で、生産維持には約10億トゥグルグが必要となったという。また、同氏は「国内で製造していない瓶やそのふたに関して関税優遇措置に適用してほしい」と述べた。

  ギービーティー・トレーディング社は「ガザル・シム」ブランドとして展開に約60種の製品製造・販売を主とする食品メーカーだ。21年度の生産高は、瓶詰などの900万本。総売り上げは290億トゥグルグで、納税額は21億トゥグルグに達したという。

フレルスフ大統領はボサ・ホールディング社の子会社ボサ・コンディテル社が展開する「モンコンディ」ブランドのキャンディ製造工場を視察した。バトバヤル・ナンディンチメグ社長は、低利・長期の資金調達と3年~6年間の課税優遇、産業用設備機械等の関税免除、消費税の納付義務の免除等の必要性を訴えた。国内キャンディ市場の97%は輸入で占める。ボサ・ホールディング社は資金提供等の支援で、国内キャンディ市場シェアの15%、チョコ類の10%、チョコ・クリームの20%、コンデンスミルクの5%を確保できると支援の意義について言及した。国内生産力の向上で約600万米㌦の外貨流出を防げるほか、原材料加工などを通じてクラスター型産業振興も可能だ。