13年間の研究と分析結果 「モリンホール」標準化を

社会
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-06-17 10:08:25


67日、規格・度量衡庁は、モンゴル民族楽器のうち、「モリンホール(馬頭琴)」を初めて音響器材の構成や調律の標準を含む標準化を設定したことを発表した。B.エルデネズル規格・度量衡庁標準化評価局長は、「モリンホールは伝統的な楽器であるが、固定した基準はなかった。これまでは音楽家らは個人のセンス及び感覚で構成や調律を決めていた。今回の基準化は13年間の研究実績によるものである」と述べた。

B.バヤルサイハン・プロフェッショナル・モリンホール協会会長は「同協会は2009年に設立され、モリンホールの標準化に取り組んできた。

過去13年間、響きや音に影響を与えるサイズ、樹木、寸法などの詳細を特定するために、この分野に関する多くの研究をしてきた。技術的な要件を満たすために音楽界からコメント及び支援が沢山あった」と謝意を示した。

国立芸術科学大学のO.バットトグス・モリンホールの教師は「この基準・規格は、音のレベル、響き、材料、部品、および設計などの包括的な研究に基づいている。この基準はモリンホールのアーティスト、ミュージシャン、研究者ら及びモンゴル国の文化遺産の保護にとっても重要であり、同楽器の更なる発展への道を開くだろう。今後、同楽器の普及のために、国際的な機関とより密着し、協力し合うためにも重要な基準となった」と述べた。

近年、モリンホールを学ぶアーティスト、ミュージシャンらが世界中に広がっている。"The Hu"バンドらがモリンホールに独自のマイクを付け、周波数を変更する技術などを活用していることが有名だ。