フレルスフ大統領 モンゴル北部訪問

政治
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2021-11-26 10:35:29

2024年までにフブスグル湖に沈没した全車両と機械を引き上げる

オフナー・フレルスフ大統領は1122日から23日にかけてモンゴルの最北部のフブスグル県を訪問し、フブスグル湖で沈没した「スフバートル号」を引き上げた救助隊の代表らと面談した。

この際、大統領は深さ重さ309㌧の船を支障なく深さ16㍍から引き上げた救助隊に対し謝意を表明し、2024年までに湖底から約60台の車両と機械の撤去事業の始まりとなったと述べた

1985年に沈没した同船の引上げ事業にJ.チュレテムスレン国家非常事態庁第一副長官を長とした防衛相、国軍参謀本部、消防本部、道路・運輸省の海事管理局、国立科学技術大学、フブスグル県庁、フブスグル県非常事態局などから120人以上の関係者が関わった。

同船は1954年に旧ソビエトのクルスニー・ソルモフ工場で生産されており、モンゴル西部フブスグル、ザブハン、オブス、ゴビアルタイ県へ燃料やその他の用品を輸送するという重要な役割を果たしていた、沈没した当時400㍑の機械用オイル搬送されていた。もし、これが漏れ出せば、自然環境に危険な状況が生じえる可能性が高かった。

北部の国境警備隊と面談

同日、大統領は、北部の国境を訪れ、警備隊の代表らと面談した。この際、大統領が国境警備隊の皆様のお陰で、モンゴルの330万人が平穏に暮らしていると、全警備隊と家族に対し幸運を祈願した。


次に大統領は最北部地点のモンゴル・シャリーン・ダワー地に建てられた「ソヨンボト」銅像に表敬を表した。20161229日付の大統領令により、モンゴルの国境、歴史、文化、遺産、発展、永遠の存在を象徴するこの銅像は、国家賞のL.ガンホヤグ文化功労芸術家が制作したものである。この銅像は最東部地点のドルノド県ソヨルズ山のモドトイハマル、最南部地点のオルボグガショーンボル丘、最西部地点のアルタイタワンボグド山脈のツァストダワーと3カ所にも建てられている。



少数民族のツァータン族が直面する問題を包括的に検討

23日、フレルスフ大統領は東と西タイガに在住する少数民族のツァータン族の代表らた面談した。ツァータン族は、狩猟したり牛乳・乳製品を販売したりして収入を得る機会が少ない。そのため毎月支給される社会福祉の手当金が彼らの生活に大きな支えとなると、彼らが言っていた。ツァータン族はトナカイ肉の使用をほぼやめたため、一次絶滅危機に瀕していたトナカイ頭数は400頭から2000頭以上に増えている。 2013年からタイガに住むツァータン族(ハンガイ地域の低所得世帯の児童)児童に対し、最低賃金の50%に相当する手当金を支給される。今年、ツァータン族の成人が一人月213800トゥグルグ、児童106900トゥグルグをそれぞれ受け取っている。また、2016年から政府はツァータン族の社会保険料を負担している。これまで、手当金と保険料に52億トゥグルグを費やされている。202110月時点では成人と子ども395人に67100万トゥグルグを支給し、192人の社会保険料金を政府がカバーしている。


この際、ツァータン族はトナカイ飼育を酪農の副業のように扱ってきたが、第6番の家畜にするよう、大統領に要請した。そうすると、ツァータン族は遊牧民として認められ、定年退職の年金や銀行からのローンを受け取る機会が設けられるという。

2022年度の学年から義務教育学校の生徒にトゥバ語を教えることになり、これに対し、ツァガーン・ノール郡のCh.オユンバダム校長が謝意を述べた。

これを受け、フレルスフ大統領は政府はユニークな文化と生活様式が異なるツァータン族に対し特別に注意を払い、直面する問題を包括的に検討すると、明らかにした。さらに、さらに、ツァガーン・ノール郡にある国境警備隊第0257大隊を拡張するとし、来年に学校と幼稚園の複合施設を建設すると述べた。

さらに、大統領は任務中に自然環境の保護、砂嵐と砂漠化対策に取り組んでいることを言い、ツァータン族にも森林や河川を愛し保護するように呼びかけた。