第70回ノーベル賞受賞者会議に ジャブズマーさんが出席
社会モンゴル科学アカデミー化学・化学技術研究所の女性研究者N.ジャブズマー博士課程に在籍の学生が第70回リンダウ・ノーベル賞受賞者会議の参加者として選考された。今年の6月28日~7月3日まで、ドイツのリンダウで開催される本会議には、世界中から650人の(35歳まで)トップ若手研究者が参加する。1951年から始まり、世界中の若い学者が積極的に意見交換するこの毎年慣例の会議には、2015年以降、モンゴルから計6人の研究者が出席した。これについてN.ジャブズマーさんに聞いた。
――モンゴルを代表して参加者に選考され、おめでとうございます。選考決定の流れについては?
わが研究所は本会議に応募する若手研究者の資料を科学アカデーミーに送り、同アカデーミーで参加希望者は面接を受けます。合格した中の一人は科学アカデーミーの推薦により、オンラインで申しみ、これに基づいて会議主催側が参加者を決めます。申請書には研究論文をはじめ、成績、スキルなど今までの活動に関する情報を書き込みます。最初、この会議のウェブサイトに接続し、前年度の参加者のコメントを読んでみたらとても優秀な若者がいました。自分が合格できる自信はなかったですが、合格通知を受け取り、すごく喜ぶとともに責任感を痛感しました。
――この会議には、ノーベル賞受賞者70名が参加します。何を期待していますか?
参加者はグループに分かれ、自分の研究を紹介する。他国の研究者とネットワークを構築するとともに、ノーベル賞受賞者の講義を受講することにより、国際的な研究動向を知り、今後の研究の参考となる機会が与えられると期待しております。
――自分の研究について簡潔にお話ください。
私は近年、針葉樹の精油の化学成分、生物活性を明らかにする研究をしています。モンゴルで精油産業を作るために、とりあえず、伐採針葉樹の廃棄物から精油を生み出すのが合理的だと考えています。その理由はモンゴルの針葉樹の精油は細菌やガン抑制に有効であることが第1段階の研究で明らかになりました。さらに、針葉樹の精油の主要な化合物を異性化することにより、多種の揮発性化有機合物を生成することも可能で、モンゴルで精油と自然由来の香りの原材料を国内で生産できるようになります。これに関する研究を幅広い範囲で行うのは輸出支援と国内産業の振興に意義があります。私は科学アカデーミーが主催した「起業家研究者-21」プログラムに参加し、自分の研究と産業を結ぶ機会を見つけました。現在、針葉樹の精油を少量ですが市場に導入しています。
――ありがとございました。今後の活躍を期待しております。