フフール製造をブランド化へ

特集
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2020-03-24 09:06:35

 2019年にドンドゴビ県ゴビオグタール郡で開催された遊牧民総会では、郡全体でアイラグ(馬乳酒)発酵にフフール(伝統的な牛の皮を利用した馬乳酒製造容器)を使うよう呼び掛けた。このため、フフールをブランド化する目標を立て、フフール製造のプロジェクトを対象に地域開発基金のソフトローンを提供した。ドンドゴビ県のアイラグの味は国内で有名で、それは馬が食べるゴビ植物に関連すると言われるが、一方、アイラグ製造容器であるフフールは美味しいアイラグ発酵に欠かせないものであると言われている。近年、遊牧民の中で、アイラグを発酵する伝統的な技術を保護し、見直そうとする傾向が強くなって来ている。

 1990年の民主化以降は、フフールにアイラグを発酵させる遊牧民が少なくなり、中国から輸入した食品用外プラスチック容器を幅広く使うようになった。こんなプラスチック容器では発酵したアイラグはすぐ過発酵となる。フフールに発酵したアイラグはどんな気温にも過発酵せず、身体に消化しやすく、味もより強い。遊牧民は前年に使用したフフールを翌年、水に浸した後、馬乳を入れ、ひたすら攪拌してアイラグを発酵させる。採取した馬乳に酒母(スターター)を加え、発酵する習慣もある。しかも、アイラグ発酵に何年間も使って来たフフールは馬乳の天然菌を吸収したため、酒母を加えなくても美味しいものができる。

 馬乳酒は結核やウイルス性肺炎、胃炎、胃潰瘍、腸炎などの数多くの病気に効果があるとされ、伝統治療にもよく使われる。

 ゴビオグタール郡の遊牧民M.アヨシさんはフフール製造をブランド化する活動を支援し、息子であるダシニャムさんと他の親戚の人々にフフール製造に使われる牛の皮を加工する方法、縫い方などを教え、フフール製造業を行ってから5年が経った。最初は家庭用のフフールだけを製造していたが、今では皮フフール需要が増加しため、市場へ送り出し、注文を受けている。フフールのサイズにより、18万トゥグルグ~50万トゥグルグで販売される。このように、過去30年間で絶滅の危機に瀕したアイラグ発酵の伝統的な技術が復活している。今後、同郡はフフール製造をブランド化する目標を達成し、フフールの需要はさらに増えるに違いない。

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