ウランバートル市博物館改修プロジェクト実施
カルチャーゾリグ基金は2013年から「若い世代のリーダーシップ」プログラムを開始し、このプログラムに参加した若者たちがチームを結成し、社会に良い影響を与える、直面している問題を解決するプロジェクトを実施する。このプログラムの2019年度の優秀な参加チームは「ウランバートル市博物館」(相撲会館の近く)プロジェクトを提案した。このプロジェクトに関連して、ウランバートル市博物館を改修し、企画通り3月2日までに修了する予定だった。しかし、中央展示ホール部分の改修費が足りなくなったため、寄付かキャンペーンを行ない、市民に対してウランバートル市博物館改修、ウランバートル市史、文化遺産を保護する活動への参加を呼びかけている。
現在、モンゴルではおよそ100年の歴史を持ち、新古典主義建築と伝統的なモンゴルデザインを調和させた歴史的な建造物は24しかなく、一部の建物は一度も改修されていない。
寄付口座場号:Khaan bank 5027867954
ウランバートル市博物館の歴史
20世紀初期にロシアのブリヤートの商売人らが首都フレー(現在のウランバートル)に、いくつかの建物を建設した。これらの1つである現在のウランバートル市博物館は、1919年に、ツォグトバダムジャブさんのアパートとして建築された。
ツォグトバダムジャブさんは、1899年~1930年にかけてモンゴルチベットを研究する遠征隊の翻
訳者で、ロシアとモンゴルの間で商売する中国、イギリス、ドイツの商店プローカーを務めていた。
1921年7月に、モンゴル人民義勇軍は首都フレーに向けて進撃を開始し、首都が解放された時、ツォグトバダムジャブさんはダムディン・スフバートル人民義勇軍総司令官にアパートの一つの部屋を、モンゴル人民革命党中央委員会、臨時人民政府館、人民義勇軍司令部創設として利用させた。
その後、1944年に、モンゴル人民革命党中央委員会の決定により、この建物にスフバートル名誉博物館が設立されたが、チョイバルサン博物館と合併した。1956年の7月に、この建物にウランバートル市歴史展示会が開催されて以降、現在までウランバートル市博物館として事業を行っている。現在、この博物館に約3000点の展示物がある。入場料は大人1500トゥグルグ、子ども1000トゥグルグ。営業時間は平日8時30分~17時30分まで。