憲法改正法案が採択 首相自身が閣僚構成
政治
11月14日、定例国会でD.ルンデージャンツァン国会議員 をはじめとする国会議員62名が2019年6月6日に提出したモンゴル国憲法改正法案の3回 目の審議が行われ、最終的に採択した。
6月6日に国会に提出された憲法改正法案の2回目の審議は8月28と29日、9月4~7日にかけて定例国会で行われ、国民投票の実施を全国会議員の3分の2が支持し、「国民投票及びモンゴル国憲法の修正条文づくり」に関する国会決議 第73号が採択された。
同決議に対し、モンゴル国大統領が9月20日に拒否権を発動した。なお、10月4日の国会会議で大統領の拒否権を受け止め、国会決議第73号が破棄された。 憲法改正法は2020年5月25 日12時から執行となる。
モンゴル憲法の改正法案は、 議会制民主主義の確立と統治の権利、執行権の役割、司法の責任向上・独立強化、地方自治の分権確保の改正という4 点で作成された。支持された 改正部分の一部を紹介する。
*第2回目の審議法案の「閣僚を国会と大統領に紹介後、 首相が就任と解任をする。閣 僚は国会にて宣誓する」というのを39条に第4規定の追加に関して出席会議員63名の 88.4%が支持した。
*政党に関する法案では1 条1、つまり19条1には「政党が全国的に活動する」というのを「政党が全国レベルの政 策を提案し活動する」という改正を出席国会議員の93.8% が支持した。
*改正法案の3条1、つまり6条2には「戦略的意義のある鉱山開発の際、自然資源は国民の管理下であるという原則に合致させ、その効率の大半を国民に当てる法律上根拠を法律で定める」という文章を4番目としての追加を全国会議員の96.9%が支持した。 改正法案の採択後にザンダンシャタル国会議長が「モンゴル国憲法改正法案が提出されてから国会は4か月にかけて審議した。この期間中、定例国会、常任委員会にて36回 105.9時間審議。国会議員は全国21県、首都9区で法案紹介討論会を行ない、住民からは30万6000本の意見が届いた。政府庁舎における数日間行われた論議では政府及び非政府機関、政党、学者及び研究者からの600件の提案が寄せられた。これらの意見事を慎重に審議した」と述べた。 憲法改正法に関連し、30本の法律が改正される。