フレルスフ大統領国内食品工場を視察

社会
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2023-02-14 10:29:59

 2月6日、オフナー・フレルスフ大統領が「食料供給・安全保障」全国運動の一環で国内の各食品工場を視察した。

 フレルスフ大統領が創案した 「食糧供給・安全保障」全国運動が開始した以来、今後5年間で食糧品19種目の国内需要を満たす取り組みを実施している。全国運動の実施に向け1兆7000億トゥグルグの資金調達が必要であり、2360億トゥグルグを2023年度の国家予算に割り当てられた。その内、130億トゥグルグの低金利融資を各食品企業に提供する。また、2023年1月11日の閣議決定により食品工場・企業向け低金利融資の方針を固めた。融資対象者は食品産業に係る中小企業及び輸入代替の国内生産業者となる。


「ゴールデン・ゴビ」チョコレート で有名なユスン・オド社を視察

 最初にフレルスフ大統領はユスン・オド社のチョコレート工場を訪れた。ユスン・オド社は2004年から「ゴールデン・ゴビ」チョコレートを国内市場に販売開始した。現在、約100種類の製品を生産しており、今年は、カカオ豆からチョコレート製造工程までの製造技術を取り入れた。年内に首都ウランバー トルのナライハ区に観光客を対象したチョコレート手作り工場、チョコレート博物館、販売店を含む複合施設を建設する予定。ユスン・オド社は国内の6つの工場で生産し、国内市場の7%を満たし、全食品の93%を輸出している。今後5年間で、国内需要の12%を満たすよう目指している。しかし、人材不足、知的財産に関する決定、付加価値税等が事業展開の足枷になっている。


国内初乳製品メーカーのスー社を視察

 次に、フレルスフ大統領はスー社を訪れた。スー社は1958年に国内の牛乳、乳製品需要を満たすため設立された。現在、4200人の生牛乳提供者、511人の従業員、7000人の株主を含む国内有数の大手食品会社となった。1日130~180㌧ 牛乳、乳製品、約70種類の食品を生産している。首都ウランバ ートル、トゥブ、ダルハン・オール、セレンゲ、オルホン、ヘ ンティ県の2500人以上の遊牧民及び農業経営者から年間を通して生牛乳を買い取り、2022年12月だけで、278億トゥグルグの2120万㍑の牛乳を仕入れた。

 同社は2021年から生牛乳提供者を含む協同組合プログラムを実施 し、全国で12の協同組合を設立した。今後、小学生の給食改善「ランチ」プログラムを実施し、ヨー グルト、牛乳、アールツ(ドライ・ヨーグルト)、ホルホイ・ア ーロール(干し凝乳)の成分調整に取り組んでいる。


栄養補助食のエル・ビー・エイチ社を視察

 最後にフレルスフ大統領はエル・ビー・エイチ(LBH)社を視察した。同社は2019年以来バイオテクノロジー分野で研究や生産を行っており、家畜、動物を対象したミモ(MIMO)というミネラ ル、サプリメントを市場に提供している。