モンゴルサイガ1万3925頭に増加

社会
tserenlkham@montsame.gov.mn
2022-12-28 11:21:12

絶滅危惧種であるモンゴルサイガの個体数を特定し、今後の保護対策に必要な情報収集には希少動物の生息地、個体数、疾 病と生活地域状態などの現場登録が必要である。この目的で、2022年11月に世界自然保護基金(WWF)モンゴル事務所と「サイガの保護ネットワーク」チームが個体数推定の実施を行った。

 その結果、モンゴルサイガの頭数は1万3925頭に増加したことが分かった。昨年は 約1万77頭だった。同調査が国際標準の調査方法に基づき、生息地のシャルギーンゴビ、フイシーンゴビ、ドゥルグン野原、ホブド県マンハン郡、オブス県ザブハン郡、ザブハン県ドゥルブルジン郡で行われた。専門家によると、病死したサイガはいなかったという。 保護活動が改善され、頭数増加につれ、生息地も拡大している。WWFモンゴル事務所のB.ガントルガ博士は「今年の夏、サイガの分布域で降水量が非常に少なく、草も成長していなかった。 もし大雪が降れば冬は、 サイガの生活環境の悪化が予想される」という。サイガ頭数は増加しているが、油断してはいけない。なぜなら、サイガの違法狩猟、放牧地の不足、感染症など生命が脅かされる多くの危機に瀕している動物だからある。2014年に1万5000頭のモンゴルサイガが生息していた が、2017年に小反芻獣疫と寒冷により、一度に何千頭もののサイガが死亡し、約3000頭までに減った例もある。

 従って、専門家らは「独立した個体群を確定し、サイガの生息地の保護、違法狩猟を削減することで希少動物を絶滅から救える」と強調している。