「モンゴルで良い生活を送りたい!」若者による反インフレ高デモ集会

社会
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-04-11 12:09:47


 

 モンゴルは、中国との国境閉鎖が続き、インフレはすでに高くなおり、その上でロシアのウクライナ侵攻という前例のない二重のショックに直面している。

 国内では、ロブサンナムスライ・オユンエルデネ政権のインフレ対策に対して不満の声が上がり、46日から首都ウランバートルのスフバータル広場で、「仕事をしろ!」デモ集会が行なわれた。7日に参加者は「仕事をしろ!」「政府も節約を!」「モンゴルで良い生活を送りたい!」などと、紙やポスターを掲げた若者らが政府庁舎を囲んで練り歩き、抗議活動はさらに拡大し、同日夜時点で20人近くが拘束された。8日午後、オユンエルデネ首相は中央広場で、抗議者らと面会し、彼らの提案と質問に答えてから、直後に臨時閣議を開いた。首相は抗議者に対して以下の9つの用件を約束した。

1.  拘束者を開放すること

2.  抗議活動の参加者にいかなる罪を与えないこと

3.  抗議活動の参加者及び代表者を含む作業部会を設置すること

4.  本日の抗議活動からの提案について閣議を開く。抗議活動の代表者らを参加させること

5.  一貫して腐敗・汚職と闘う。出来る事と出来ない事を直接報告すること

6.  腐敗・汚職に関する刑事罪について法案を来週の水曜日(413日)に国会に提出すること

7.  国会議員の資産と収入申告を汚職対策局が取り調べるための法案を来週の水曜日(413日)に国会に提出すること

8.  私自身は、30年間の腐敗と汚職の連鎖を断ち切るために一生戦う

9.  インフレ抑制、物価を一定の水準に保つための金融対策に向けての法案を国会に提出した。同法案の策定後に、実施に取り組むこと