本社主催の第25回「モンゴル縦文字競書大会」開催

教育
bolormaa@montsame.gov.mn
2022-01-15 10:36:32
    1月10日、国営モンツァメ 通信社発行の「フムーン・ビ チグ」縦文字週刊紙が主催するモンゴル国唯一の「モンゴ ル縦文字競書大会」の成績発 表がモンゴル絵画ギャラリー で行われ、入賞者へ賞状と賞品が贈られた。
    2000年に初めてリンチン ニャム・アマルジャルガル 元首相と教育相とが参列 し、歴代大統領が14回も出席した本大会は今年、第25 回目を迎え、ロブサンツェレン・エンフアムガラン教育科学大臣、チンバト・ノ ミン文化大臣、モンツァメ通信社のショヴドル・バトボルド副社長らが列席の 中、数多くのモンゴル語研究者や生徒、関係者らが参加した。
    本社のバトボルド副社長は 「国家文字の普及と尊重を目的で『フムーン・ビチグ』縦文字週刊紙が30年前にスタートした。本大会のリードの下 で、弊社発行の英語・ロシア語・中国語・日本語の4カ国語週刊紙もそれぞれ作文コンクールを恒例として主催している。今回のモンゴル縦文字 競書大会の特徴を言えば、バヤンウルギー県とゴビアルタイ県以外の全各地から1500人 が参加した。12年生の4人の 学生にモンゴル国立大学、モンゴル教育大学のモンゴル語学部への入学招待状及び政府 奨学金を送ることになった。 最年長者は99歳で、最年少者は6歳の子どもだった。大会は来年もさらに拡大し、全 モンゴル人のモンゴル縦文字勉学への多大な寄与を期待する」と挨拶した。
    エンフアムガラン教育科学大臣は7部門の優勝者への賞品授与後、「モンゴル政 府は2025年から国家公務に モンゴル縦文字の同時使用 の準備を進める義務を負っている。その一環で、モンゴル縦文字を次世代へ受け継がせる創造的活動を支援 し、歴史文化への誇りを持たせる意志を広く示す目的 で本大会を全面的に支援した」と述べた。
    大会の最も競争が激しい「クラス一同」部門にダルハ ン県第16番学校の12年A組のク ラスメート一同が優勝した。 指導教師はN.ツォルモン氏。


「12年生」部門では、フ ブスグル県タリアラン郡 高等学校のB.アヌ-ジンさ んが優勝し、ウランバート 市チンゲルテイ区第23学校 のYo.ゾルボーさん、ドルノド県ヘルレン郡「ハンウ ール」高等学校のE.ブダス レンさん、ドンドゴビ県サ インツァガーン郡「マンダ ル」高等学校のKh.ナンディンツェツェグさんが準優勝した。

    トゥブ県ズーンモッド郡 「フム―ン」高等学校の O.ミンジンソルさん、ホブド県ジャルガルント郡「ツ ァスト・アルタイ」高等学 校のS.ハリウンさんが3位になった。「1年生~11 年生」部門では、フブスグル県トスンツェンゲル郡義務教育学校の2年生のU.エムジンさんと、同学校の11 年生のU.エンフジンさんが優勝した。ちなみに、優勝者の二人は姉妹である。


    「成人」部門では 「Graph.mn」サイトのジャーナリストのB.バヤンジャワザンさんが1位に輝き、「カリグラフィー」 部門では「ソドン・チメ ー」教室のB.アルタントヤ教員が優勝した。 
    「教員」部門では、ウラ ンバート市スフバートル区第1学校のTs.ノルピル教員 が優勝し、「作品」部門にセレンゲ県サイハン郡第1 学校の教員のJ.ゲレルマーさんが1位に入った。




モンゴルの縦文字は、民 族・共同体を体現する役 割と生活文化の伝統の独 特の証明として、ユネス コ無形文化遺産に2013年に登録されている。縦文字が約6~7世紀ごろ  にウ イグル語から派生したと いうのが一般学説である。 新モンゴル文字(キリル 文字)の導入によって、縦文字の公用語はほぼなくなった。しかし、1990 年代の初め頃から義務教育カリキュラムに導入され、モンゴル人の同文字に対する意識が変わりつつある。現在は縦文字の普及化などを図るため、 公務員試験などにも導入され、2025年から公用語として同時使用されると、法制化されている。