2021年 国際10大ニュース

社会
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2021-12-31 13:29:25

1.米国の第46代大統領ジョー・バイデン

 米国の第46代大統領に選ばれたジョー・バイデン氏の就任式が年明けの初の重大ニュースとなった。今年78歳になるジョー・バイデン氏にとっては史上最年長の大統領となったが、カマラ・ハリス氏は史上初の女性のほか、かつアフリカと南アジアにルーツをもつ初の副大統領になったのが特徴的。そのほか、コロナ禍の影響を受け、例年より幅小さく、人々に集まらないよう呼び掛けインターネットによるバーチャルパレードとして行った。また、就任式にはドナルド・トランプ前大統領は欠席したため、152年ぶりに新旧の大統領が就任式に揃わないという極めて異例の式典となったが、オバマ元大統領夫妻やブッシュ元大統領夫妻、クリントン元大統領夫妻などは参列した。


2.ミャンマーの軍クーデターとカブール陥落

 ミャンマーで21日、国軍がクーデターを実行し、与党・国民民主連盟党首のアウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相、ウィン・ミン大統領を拘束後、1988年以来32年ぶりの大規模な抗議デモが行われ、国軍はデモ隊に対し徹底的に弾圧している。

一方、アフガニスタン政府は過激派タリバンの進攻を受け、わずかの数日間で崩壊した。821日、ガ二大統領は出国し、同過激派がカブールに新政権を樹立した。


3.グラスゴー気候協定を採択

パリ協定が採択されてから6年後、英国グラスゴーで国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)が開催された。本会議の主要目標とは気候変動対策の評価と強化だった。

参加者らは、環境に最有害な化石燃料である石炭の使用を徐々に減らし、対策事業を定期的に分析し、発展途上国への財政支援を増やすことで合意し、成果文書「グラスゴー気候合意」を採択した。


4.東京五輪と日本の新首相

コロナ禍で一年延期となった東京五輪は77日~88日まで、パラリンピックは824日~95日まで成功裡に行なわれた。東京で緊急事態宣言中に開催された大会の開催時に厳格な予防対策を実施したにもかかわらず、800人の新規陽性が確認された。菅義偉元首相は、コロナ対策に集中したいという理由で、929日の自民党総裁選挙に出馬しないと発表した。従って、岸田文雄前外相が自民党総裁選挙で勝利し、104日に第100代首相に就任した。


5. メッシが最多記録更新、7度目のバロンドール受賞

パリ・サンジェルマンに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが最多記録を更新する7度目の受賞を果たした。フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』から授ける同賞をメッシが200920102011201220152019年にそれぞれ受賞したのだ。今年、180ヵ国の記者投票でメッシ613点で優勝し、580点でポーランドのロベルト・レヴァンドフスキ選手が2位に入った。 


6. 2人のジャーナリストら ノーベル平和賞受賞

今年のノーベル平和賞の授賞式がノルウェーの首都オスロで行われ、フィリピンのインターネットメディア「ラップラー」の代表のマリア・レッサ氏と、ロシアの新聞「ノーバヤ・ガゼータ」の編集長らが平和賞に選ばれた。

 受賞した2人のジャーナリストは、今後も国家権力による言論の弾圧に対抗し、真実を伝え続けていく決意を示している。


7. 新型コロナウイルス感染症 異変株オミクロン

2019年の中国で流行した新型コロナウイルス感染症に今年1219日時点では27400人が感染し、535万人が亡くなった。今年、世界各国でコロナワクチンを接種し、872663万回分のワクチンを接種している。ワクチン接種率と効果が高かった各国では国境再開し、規制を緩和し昨年より状況が回復していたが、1126日、異変株の「オミクロン株」が南アフリカで再度流行した。従って、世界保健機関(WHO)が「デルタ株」をしのぐ勢いで広まるだろうとの見通しを示した。1220日時点では、「オミクロン株」が89ヵ国で確認され、同国では感染確認数が倍も増えている。これに関連し、一部国では国境閉鎖など、緊急措置を講じている。


8. ビリオネアが宇宙旅行

 宇宙旅行というまったく新しい分野の開発に競争し合っている英ヴァージン・グループを率いる実業家リチャード・ブランソン氏と米オンライン通販大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏らが自社開発の宇宙船「ユニティ」と「ニュー・シェパード」でそれぞれ宇宙へ飛行した。「ユニティ」は高度90㌔まで、「ニュー・シェパード」は130㌔まで上昇した。


9. グリーンランドでの史上初の異常現象

 標高3000㍍を超すグリーンランドの山頂で、814日に降雨が観測された。雪ではなく雨が降ったのは、史上初の観測となった。

米国立雪氷データセンターによると、何時間にかけて降雨し、気温は9時間にかけて氷点下を上回り、この10年で3度目の現象という。これはグリーンランドの温暖化が急速に進んでいる証しだという。


10. 火星で小型ヘリコプターの飛行に成功

米航空宇宙局(NASA)は4月19日、火星で小型ヘリコプターの飛行に初めて成功した。小型ヘリ「インジェニュイティー」が飛行したのは1分未満だったが、史上初の、他の惑星での制御された動力飛行の成功し、地表に無事着陸した。重さ1・8キロで、全長約1・2メートルの同ヘリは8000万米㌦でできた。