国内産業クラスター、産業育成に関するカンファレンス

経済
bolormaa@montsame.gov.mn
2021-12-20 12:04:38


 1210日、「産業クラスター開発イニシアティブ」カンファレンスが開催され、参加者らは、産業クラスターに関するドイツの知見・経験、国内可能性について議論した。

 欧州連合(EU)は、モンゴルにおける地域に集積する技術開発・生産体制を通して産業クラスター開発を積極的に手掛けている。ドイツ商工会議所は、EUの協力下で、オブス県産チャツァルガナの輸出を図るプロバリュー(ProValue)プロジェクトを実施。また、EUはモンゴル産輸出支援プロジェクト(TRAM)の一環で、アルハンガイ県においてウール製品のクラスター開発を通じて畜産物の高付加価値商品化を図っている。その他、松の実に係る製造クラスターも完了した。

 産業クラスターの開発は経済成長の原動力。参加者らは、産業クラスターは発展の新たな方向性で、官民の力も必要であるとした。ライプニッツ経済研究所のヴォルフガング・チューリッヒ研究員は、ドイツの産業クラスター開発について「ドイツ全土500カ所に産業クラスターがある。そのうちの370カ所は技術開発を目的のクラスター」とし、ドイツ型クラスター開発の特徴について「企業が非常に意欲的で連携戦略を重視する傾向がある」と述べた。

 一方、世界銀行グループは、文化産業と観光業、農業などに対して資金提供の余地があると協力に意欲を示した。