カッコウ、史上最長の渡り: ザンビアからモンゴルまで1万2000㌔飛翔

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2020-07-01 13:51:45

 モンゴルの川名で名付けられたオノンというカッコウは、陸鳥の史上最長の距離を渡れる渡り鳥になった。学者らはこのカッコウの移動を観察した。

 オノン・カッコウはアフリカ南部のザンビアからモンゴルの繁殖地まで約1万2000㌔飛んだ。このカッコウはインド洋を横切り2600㌔の距離を休まずに飛翔し、16か国を渡り切った。オノンは、3月20日にザンビアを出発前に脚にGPSタグを装着され、そのタグによって追跡され、飛翔には影響を与えなかった。オノンは、ケニア、インド、バングラデシュなどの国々を平均時速60㌔で飛翔した。

 同じくザンビアから出発したバヤンと呼ばれるカッコウは、2週間で1万以上飛翔し、中国の雲南州に到着した。学者らはバヤンが飢えで亡くなったか動物の獲物になったのかと推測している。これら2羽のカッコウは「モンゴルのカッコウ」プロジェクトの鳥であり、英国鳥類学協会(BTO)とモンゴルの鳥学者の共同研究だった。学者らは5羽の鳥にタグを装着したが、その旅を終え生き残ったのはオノンだけだった。BTOのクリス・ヒューソン博士はBBCテレビで「オノンが移動した距離と速度からみると、出発前に体重を増やし、移動するためには自分に体力を作るのではないかと」と観察した推測を語った。英国鳥類保護協会(RSPB)によると、世界の鳥の約4割が定期的に国を移動する。

 この種類の鳥は他の鳥類の巣に卵を残していくのが特徴的だ。2007年にアラスカからニュージーランドまで1万1500㌔を休まずに飛翔したのが最長の距離と記録されている。