野鳥写真家:ジャルガルサイハンさん、野鳥を見る窓

特集
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2020-03-16 11:21:46

 モンゴルで約513種の野鳥が登録されたうち、約370種を撮影したL.ジャルガルサイハン野鳥写真家にインタビューした。彼が撮った写真を通じて、野鳥の性格、生息地、食習慣などだけではなく、野鳥が持つ魅力、美しさを素直に引き出している。

 ――モンゴルは鳥類が豊かな国で、大部分は渡り鳥です。人間は草原や森林帯に野鳥が多いと思いがちですが、ゴビ砂漠ではどんな鳥がいますか。

 モンゴルは鳥類の豊かな国です。モンゴルでは513種類の鳥が登録され、この8割以上が渡り鳥です。従って、渡り鳥がモンゴルを通過する、モンゴルに滞在する時期に合わせて撮影地を決めます。ゴビ砂漠を通過する時、あらゆる種類の鳥が小川に集まります。ゴビ砂漠の場合、砂漠鴉、岩鷓鴣などが多いです。

 ――数多くの渡り鳥がモンゴルを通過しますね。これは地理的位置に関係していますか。

 そうです。オストーリア、アジア、インドから多種の渡り鳥がモンゴルの西部、中部、中央部の3つの飛翔ルートでモンゴルを通り過ぎす。東アジアの渡り鳥はドルノド県のボイル湖、ヘンテイー県のオルゾ、オノン川流域に飛来し夏営します。卵を産む鳥は残って、他の取りはシベリア森林へ飛び立ちます。中部をインド、パキスタン、南アジアの渡り鳥、ヨーロッパからの渡り鳥はホブド県をはじめ、モンゴルの西部をぞれぞれ通過します。

 ――過去の10年間、野鳥写真を撮っていますね。野鳥写真に特別な興味を持ったきっかけについてお話ください

 私は以前、鉱山リハビリテーション関連の仕事に従事していました。仕事の関係により、生物学リハビリテーションとは何ですか?、自然再生とは何ですか?などの質問が出てきて、答えを探す、植物を研究する必要もありました。このように自然にもっと近づき、野鳥に興味を持ち、野鳥写真を撮り始めました。鳥類研究者は、鳥類確認のために鳥の写真を撮っています。一方、私は鳥の美しさ、魅力を伝えることを目指します。大した理由はないですが、気持ちがよくなります。また、野鳥は我々が見ないことを見せる窓みたいです。類研究者は、鳥類確認のために鳥の写真を撮っています。一方、私は鳥の美しさ、魅力を伝えることを目指します。大した理由はないですが、気持ちがよくなります。また、野鳥は我々が見ないことを見せる窓みたいです。

 ――野鳥は臆病で、近づきにくいですね。幼鳥から成鳥になるまでの写真を撮影することは可能ですか。

 飼い鳥なら可能ですが、野鳥ならほとんどできないです。こんな機会は与えられないと思います。それ以外に、私は鳥の巣と子鳥の写真を撮らないです。イギリス、アメリカなど他の国で野鳥写真撮影が発達し始まったから、写真家たちが「鳥に負担をかけない」というルールを守ってきました。特に、繁殖期には鳥に近づかず、怖がらないように気をつけます。鳥の巣に近づき過ぎるのは子鳥に危ないです。そのため、私はこれらについて人々によく説明します。

 ――最大何メートルくらい近づいてから、写真を撮りますか。

 それはいい質問ですね。人間にはパーソナルスペースがあるように、鳥にもこんなスペースがあります。たとえば、小さなげっ歯類、狐、韃靼狐などを捕食する肉食鳥のスペースは大きく、近づきにくいです。小鳥なら最大3〜5㍍、大きな肉食鳥なら最大30〜50㍍にしか近づけません。だから、野鳥の感覚は普通の鳥とは異なっているかもしれないです。

 ――撮影所と撮影鳥について他の人に言わないですね。この理由は何ですか。

 人間は希少な鳥がいる場所を発見すると、それらを捕獲する、販売することが多いので、これを防ぎます。自然と野生動物の写真家は自然破壊を防ぐ二重の責任を担っています。写真家はこの責任をよく認識しているからだろうと思います。

 ――最近、旅行する、冒険をする人々が増えていますね。野鳥写真家の撮影ツアーについては。

 ツアー前に、野鳥研究者の友達にどんな野鳥がどこにいるかを聞いてもらい、渡りの時期などを調べ、ほぼ1年前から詳細な計画を立てます。私はつい最近、マルシャル橋の周辺に、胸白河鳥の撮影に行きました。しかし、車両が氷に落ち込み、少しトラブルにあって、撮影できなかったです。2時間ぐらい、その辺にごろごろした後、いま、あなたに会っています。

 ――それでは、野鳥写真を撮る人とは、一貫性がある、忍耐力が強い人のことですね。

 そうです。鳥に1㍍しか近づいていないうちに、飛んで行っちゃいます。撮りたい野鳥を見つけ、画面に収める可能性は20%にすぎない。鋭い動きもしないです。必ず撮ろうとしないです。さらに、全部の写真100カットあれば、その中から最大15枚を選びます。私は写真数より、写真の画質を重視します。

 ――最も撮りたい野鳥は何ですか。

 野雁です。この鳥は繁殖期に尻尾を立て、首をもたげ、ひげを垂れ下げて踊ります。ちょうどこの時期に撮ろうという夢を持っています。残念ながら、繁殖期には近づかせないです。私は約7年間、この鳥撮影を追及しています。鳩やスズメなど人間に近い鳥を毎日見ていると退屈しますよ。

 ――それでは、モンゴルの最も美しい野鳥は何ですか。

 ハチクイ科というとても美しく、虹色の鳥がモンゴルにいます。

 ――モンゴルでは鷲、鷹などの国家象徴となった野鳥がいますが、最も美しく、希少な鳥という意味で、観光客にどんな野鳥を紹介しますか。

 野鳥研究者は野鳥を保護する、野鳥数を増やすため、希少な野鳥を紹介するかもしれない。私の考えでは、観光客の興味を引く野鳥は鶴です。鶴はヘンティーのオノン川流域、オルゾ川流域に夏営するため、観光地で観賞することもできます。現在、種類と羽数が非常に少ないナベヅル、ソデグロヅル、マナヅルなどが、ヘンティー県ビンデル郡ホルハに来て、夏営します。また、ビンデル郡で鶴祭りが開催されます。自然に集まった鳥群れを見るのは言葉で言えないぐらい快いです。

 ――野鳥以外に、他の動物の写真を撮るつもりはありませんか。

 最近、昆虫写真を撮っています。ドイツで娘の家に休んでいました。ドイツでは各家族が毎年、花の木、茂み、植物を植えるのです。その時、私の孫が昆虫を見つけ、人間の足が踏み込まない場所に置いているのを見ました。これ以降、昆虫に興味を持ち、昆虫の写真を撮り始めました。冬季、野鳥が見つからなくて、多種類の昆虫写真を撮っています。冬季に昆虫写真200枚~300枚を撮る目標を立て、1日に、5枚、6枚を撮ります。

 ――どこの国の野鳥写真を撮りたいですか。

 花の楽園となったラテンアメリカのコスタリカへいつか行く夢があります。5,000種以上の鳥がいると聞きました。

 ――モンゴルに紅鶴が渡ってきた証拠がありますね。

 鳥研究者であるアリウンバートルさんとトゥブシントゥグスさんは、モンゴル東部から西部までに鳥の病気に関する研究を行いました。彼らは鳥が群がる大きな湖や森林などを通り抜け、鳥の糞を収集して分析しました。その時、私に電話して「アルハンガイ県に紅鶴がいます」と報告しました。私はこのニュースを聞いた直後、アルハンガイ県へ行きました。到着する時、紅鶴が一羽しかいなくて、群れから離れたようでした。モンゴルで過去60年間にこれを含めて、紅鶴は4回しか登録されなかったです。私がトルコへ行き、紅鶴を写真を撮ったことがあります。とても美しく、カラフルな鳥です。

 ――撮影中に新種の鳥を発見したことがありますか。

 北米でヒメウズラシギという水鳥がいます。南米の南端であるチリ島で冬営します。しかし、旧正月前に、友達とアルハンガイ県を旅行している時、この水鳥を発見し、写真を撮りました。ヒメウズラシギはちょうど180度回転し、地球の対蹠地に来たということです。この水鳥は以前、モンゴルに飛来したことはないです。

 ――ジャルガルサイハンさんは鳥研究者ではないですが、野鳥をよく観察しますね。野鳥についてどう思いますか。

 動物の究極の目的は、子孫を残すことです。鳥は子孫を愛する最も強い本能を持つと思います。たとえば、鷹は自分の雛を保護する時、大小に関わらずあらゆる動物と直接戦うとても勇気のある鳥です。

 ――野鳥写真を撮る最も適切な季節はいつですか。

 一番適切なのは春季です。繁殖中の鳥の毛色は素晴らしいです。一方、6月末には卵をかえし、湖、池、沼地、または森に隠れてしまいます。時間的には、朝が一番最適です。また、雨が降った後、非常に綺麗な写真を取れます。

 ――ありがとうございました。今後の活躍を期待しております。






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