バトトルガ大統領、上海協力機構首脳会議へ出席

政治
naranchimeg199@gmail.com
2018-06-18 09:15:27
 中国東部・山東省青島で9~10日の日程で、上海協力機構(SCO)首脳会議(サミット)が開かれ、Kh.バトトルガ大統領は中国習近平国家主席の招請で同国を訪れた。バトトルガ大統領は9日、第4回モンゴル・ロシア・中国首脳会議に臨み、「経済回廊の早期実現」、「3カ国の協力枠組みづくり」について発言した。会談冒頭で、習国家出席は「バトトルガ大統領の初めての出席を大いに歓迎する」と述べ、一方、大統領は習国家出席の招請へ謝意を示すとともに、永遠の隣国となるロシアと中国と友好関係を幅広い分野で発展させていくことがモンゴルの対外政策上の優先すべき事項であり、2カ国関係が戦略的パートナーシップ構築に向けて順調に進んでいる、とした。また、「近年、3カ国の関係はさらに活発になっており、それがさらなる協力関係の可能性を生み出している」と言及し、その成果例として「中期ロードマップ」や具体的な協力関係のあり方を示す「経済回廊計画」を挙げられる、とした。
 経済回廊計画について、バトトルガ大統領は「経済回廊構築推進の枠組みに関する基本合意書を結ぶべきだ」と強調し、推進枠組みは3カ国間の活発な協議、情報交換の促進等の意義がある、とアピールした。最優先的に、経済回廊構築で既に合意された中部鉄道回廊に係る事業、道路増設事業、電力網の整備事業を急がねばならない、とした。大統領は3 カ国首脳会議で、運輸担当閣僚間の協議枠組みづくりを提案した。それは3カ国が開発を急ぐインフラストラクチャー整備事業の推進に繋がることを図る狙いだ。また、ロシア産の天然ガスや石油の中国向けパイプライン敷設に関してモンゴル経由案への支持を求めた。
 最後に、大統領は3カ国の協調関係に関して積極的なアプローチを表明した上で、SCOにおけるモンゴル地位について「検討中だ」とし、政界や世論の動向を見極める考えを伝えた。