~あの人は、いま~ 加藤紀彦さん(59) ハーン銀行CEOから転身、カンボジア・サタパナ銀行CEOとして活躍

特集
41@montsame.mn
2017-10-19 13:08:30
 昨年3月末、5年間務めたハーン銀行頭取の職を辞し、1年半ぶりにモンゴルに元気な姿を現したのが加藤紀彦さん。この9月13日から24日までウランバートルに滞在した。現在、カンボジアの SATHAPANA  Bank(サタパナ銀行)の代表取締役(CEO)を務める。今回の“里帰り”はカンボジアの銀行協会を代表して、9月14日にシャングリ・ラ ホテルで開催されたモンゴル銀行協会が主催す るMongolian Sustainable Finance Forumに出席するためだった。忙しい合間に、懐かしいモン ゴルのこと、新天地カンボジアでの仕事についてインタビューした。

――久しぶりのモンゴルはいかがでし たか?
 ぶらっと街を歩いて見たら、以前 あった喫茶店が無くなっていたり、少しの変化はありましたが、懐かしいで すね。今回はカンボジア銀行協会の一員として、かつてのモンゴル銀行協会の仲間と協力することになり、大変楽 しみな奇遇を感じています。

――サタパナ銀行の頭取に就任されたのは、いつですか?
 去年の12月8日に就任しました。 まだ半年余りしか経っていません。

――ハーン銀行を退かれて、また銀行の仕事を選ばれたきっかけは?
 退職後はモンゴルとの関係も断ちがたく、いろいろ仕事を探しましたが、途上国でローカルと一緒に仕事をした経験を見込まれ、サタパナ銀行からのお誘いがあったものですから、天職かなとお受けしました。
――サタパナ銀行は、どんな銀行でし ょうか。加藤さんの企業方針は?
 現地の大手マイクロファイナンス 機関と日本のマルハン・ジャパン・ バンクが合併して2016年4月に誕生し た商業銀行です。資本金120百万米ド ル。総資産額ではカンボジアで5位ですが、顧客数と全土に置く支店数 (161店)と従業員数では商業銀行第2 位です。従業員は4000人います。 途上国における貧困撲滅と持続的な 金融アクセスの提供で、低所得者層の生活の引き上げ、中小企業への支援、 日本からの投資促進を通じてカンボジアの発展に寄与し、将来、カンボジア 1位の銀行を目指したいです。フルバ ンクのサービスを提供し、現在、モバイルバンキングの準備を急いでいます。

――モンゴルと比べてどうですか?
 モンゴルの銀行に比べ、5年くらい遅れている感じかなと思います。フ ルバンキング・サービスを全国津々浦 々に普及させたいですね。カンボジア はモンゴルから多くを学びたいです。 モンゴル銀行協会と提携するという、 私にとって喜ばしい偶然で、これからもモンゴルの最新ニュースを取り入れ ていきたいです。

――“微笑みの国”の社員の働きぶりはどうですか。
 とても人当たりがいいですね、和 の精神もあって。モンゴルはストレートで分かりやすかった(笑)。今になってもモンゴルのことを口にして、カンボジアの社員から嫉妬されています (笑)。

――加藤さんの名刺には、モンゴルでの乗馬の写真が載っていますが、モンゴルへの思い入れの強さが分かる気がします。どんな点が気に入った理由でしたか。
 やっぱり、人ですかねえ。素直で 距離の縮まり方が早い。
 
――モンゴルでの5年間は今の仕事に役立っていますか。
 モンゴルでの仕事は苦労も多かっ たですが、学んだことは大変多く、達成感もありました。その経験は今も大いに役立っています。

――今後、またモンゴルで仕事がした いと言うお気持ちがありますか? 
 今すぐではないとしても、いずれはそんな日が来てもいいかなと..。 いまは、ある保険会社の社外取締役をやらせてもらっています。そんな縁も あって、時々はモンゴルに来る機会があるかと思います。

――仕事の余暇には、何をされていますか?
 
極寒の国と違って、暑い国ですから、アパートの屋上にあるプールで泳いでいます。

――今回も単身赴任ですか? 
 再び単身赴任となってしまい、家内からは「自由過ぎる」と叱られてい ます。他に甲斐性がないので(笑)家内には申し訳ないと思っています。
――ありがとうございました。今後は、 カンボジアとモンゴルとの懸け橋となって大いにご活躍ください。
※取材を終えて 
 
ハーン銀行では、「仕事には厳しい が、親身になって相談相手をしてくれた」と社員の信望が厚かった。在モン ゴル邦人社会でも、日本人頭取の加藤さんは、全幅の信頼を得ていた。今もモンゴルへの思い断ちがたい、そんな 加藤さんに人々は好感を寄せている。 カンボジアの人となっても、またの日を!

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経歴:1981年、東京銀行へ入行。2011年から2016年3月までハ ーン銀行頭取。東京大学経済部卒。UCLA経営大学院卒(MBA)
 

 
 
 
 
 
 
 

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